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2012.7.17
新刊紹介
はるかかけら.jpg『はるかかけら』

髙崎卓馬 著


発行 中央公論新社

定価 1,890円




はるかかけら』は4つの物語から構成されている小説です。

福岡県芦屋町を舞台に、
戦中期の祖母と祖父の知られざる愛が綴られる、
第1章「はるかかけら」。


南インドの貧しい村を舞台に、
父親へ激しい憎悪を抱く少年の生を描く、
第2章「僕の雨は君に降る」。

惑星間の航行が可能になった23世紀、
希望を求め月へ向かう若者のサイバーパンク的冒険譚、
第3章「グレープフルーツムーン」。

定年を前に早期退職をした男の、
退屈な日常の中に芽生える淡いときめきを描く、
第4章「闇の桃」。

これら4つはそれぞれ独立したストーリーですが、
ひとつだけ共通点があり、それがブルーガーネットという
この世に存在しないといわれる幻の宝石。
この宝石が横糸になり、別々に編み込まれた4つのストーリーを
『はるかかけら』というひとつの物語に仕立てています。

この構成の巧みさにまず魅了されます。
ところが、読了したのちに心の中に残るのは、
構成の巧さのみならず、一篇一篇の物語の素晴らしさです。
さまざまな時代、さまざまな場所における、
ブルーガーネットをめぐる人間模様。
その描かれ方に愛おしいほどの魅力を感じます。

また、場面の空気や光をも感じさせる文章の妙、
とりわけ登場人物たちが織りなす会話は、
まるでそこに人がいて、実際に声を発しているかのように
リアルで生き生きとしています。

* * *

最初にこの本を手に取ったとき、まず思ったことは、
「あの髙崎さんはいったいどんな小説を書くのだろう」
ということでした。

「あの」というのはもちろん誰もがよく知っている、
CMプランナーの髙崎さんという意味合いで、
それはつまり、CMプランナーの髙崎さんが書く小説とは
いったいどんな小説なのだろう、という興味です。
(先に同じ髙崎さんの『表現の技術』を読んでいたこともあって)
しかし、読み進めていくうちにそんなことはすっかり忘れ、
物語の世界に没入していました。

作者の存在を感じさせることなく、
読者を小説の世界へ澱みなくいざなう『はるかかけら』。
ストーリーテリングのちからを強く感じる一冊です。

(web会報プロジェクト 蛭田瑞穂)



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