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2016.2.24
新刊紹介
広渡さん著書.jpg
「師の句を訪ねて―岡本眸その作品と軌跡」

広渡詩乃 著

発行:ウエップ

定価:2,500円+税









何て言ったらいいのだろう、とか、言葉で言い表せない、とか、私たちはときに、心に浮かんだ印象を言葉として伝えることをあきらめてしまう。説明するのが難しいからだ。しかし、説明するだけが言葉ではない。見たこと、聞いたこと、感じたことを、あざやかに言葉に込め、描くことができる。詩には、それができる。

日本人に身近な詩といえば俳句だろう。本書「師の句を訪ねて―岡本眸その作品と軌跡」は、コピーライター広渡紀子さんが俳人・広渡詩乃として師匠である岡本眸さんの俳句が作られた現場を巡るエッセイだ。岡本眸さんが暮らした東京近郊から、北海道、東北、北陸、関西、九州といった日本各地の旅先まで広渡さんご自身が足を運び、そこで作られた句とともに、見たこと、聞いたこと、感じたことが、思いの込められた文章で綴られている。

私は本書を、電車での移動中など、仕事の合間に読ませていただいた。ふとひと息ついてページを開くと、それぞれの土地ならではの風景がふわりと浮かびあがる。そのゆたかな言葉の旅は、追われるような毎日を忘れさせてくれるひとときをくれた。岡本眸さんの句は、自然や人の美しさ、たくましさを詠んだものが多い。本書を読んだあと、日常を見る目が肥えたような気がした。どんな街にも、見上げれば空があり、歩けば風を感じる。どんな人工物にも、人の営みを感じる。ここで一句、といかないところが悲しいのだが。最近旅をしていないという方、切符のかわりにこの一冊、いかがですか。

(幹事 丸原孝紀)


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著者より

丸原さん、素晴らしい書評をありがとうございます。
拙い文章ですのに、申し訳ありません。
広告コピーを書きながら、女流俳人の岡本眸先生の門下、
30年近く下手な俳句を細々と作ってきました。

本著は敬愛する師の作品の現場に立ち、
師の見つめた風景とその心を探った旅を綴ったものです。
師は自然を人々を愛し、身辺を自在に詠む俳人。
第一句集からこれまでの作品を追い、
数年かけて全国を歩き回りました。
こんな旅もあるのだと思っていただけたら幸いです。

俳句誌「朝」に毎月連載したものなので、
お好きな場所から読んでくださっても結構ですし、
最初から通して読めば、俳人・岡本眸その人が、
見えてくるのではないかと思います。

俳句にご興味のある方はもちろん、
旅に出たくても忙しい、そんな毎日の気分転換に。
お読みいただければ嬉しいです。


「師の句を訪ねて―岡本眸その作品と軌跡」
著者:広渡詩乃(ひろわたり・しの 本名:紀子)
定価:本体2,500円+税
発行・ウエップ

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広渡

ご注文は
(株)ウエップ
TEL/03(5368)1870