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2012年度TCCホール・オブ・フェイム顕彰式(糸井重里氏スピーチ掲載)
2013.1.22
NEWS

_MG_4969.jpgTCC賞授賞式に引き続き、「2012年度TCCホール・オブ・フェイム顕彰式」が行われました。サプライズゲストも登場して、とても楽しい雰囲気の顕彰式となりました。








「TCCホール・オブ・フェイム」は2003年からはじまり、
今年10年目を迎えました。そして、TCC50周年という
記念すべき年に殿堂入りされたのは、糸井重里さんです。


H_MG_4965.jpg
「TCCホール・オブ・フェイム」の名誉の証とも言える
エンブレムの贈呈は、仲畑貴志会長から。


ここで、2012年のコピー年鑑の中で、
選考委員会の座長である朝倉勇さんが書かれている
言葉が読み上げられました。

「本質をつかみ言葉と思想が
自然体で溶け合った糸井氏のコピー、
メッセージは終始新鮮で驚きとともに心に届きます。
その言葉は常に時代の価値観を切り開き、
手あかのついた生活意識を洗う力を持っていました。
また社会的現場に分け入り、
人間的・人道的な思想を示す姿は行動する
語り部をイメージさせます。TCCのみならず、
日本社会を目覚めさせる創造性のある言葉は、
私たちに多くを考えさせ希望の光になっています」

ご本人にもお言葉をいただきました。

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糸井重里さんからご挨拶

_MG_4985.jpg


今日、他の受賞者の方々から、
僕のコピーを中学生の時に見ていたという話を聞いて、
自分がそういう歳になっちゃったということを実感して、
なんだか恥ずかしく思います。
僕は今年で50歳になるんですけど(笑)、
今も「頼まれ仕事」はしていないものの、
毎日コピーを書いているようなものなんです。
頼まれていないのに毎日書いているんだから、
よっぽど好きなんだろうなと自分でも思います。

若い頃の話をすると、僕は最初に大きな会社に入れませんでした。
大学を中退し、小さな会社に入ったんですけど、
「誰が僕にコピーを教えてくれるんだろう?」と思ったら、
入社したその日に先輩のコピーライターが「今日で辞めるから」と言うんです。
結局その会社も潰れ、行くところがなくなって、フリーになったわけですが、
フリーといっても力がないものですから、ちゃんとした仕事がありませんでした。
そこからいろんなことをやって、TCC新人賞をいただいた時、
とてもうれしかったのを覚えています。
その頃の先輩たちが、少年マガジンとか少年サンデーと同じような調子で
僕のことを「少年コピーライター」と呼んでいました。
みなさんが中学生の時に見ていたのは、その少年です。
そんな少年コピーライターが、今「お父さん」のような扱いをされているわけで、
ここまでくるのに一体何があったんだろうと自分でもちょっと驚いています。

さきほど50歳って言いましたけど、
僕は20歳からコピーライターをやっているので、
50歳にもかかわらず44年この仕事をやっていることになります(笑)。
仕事って、「10年やったら一丁前」とか
「同じことを1万時間やったら一人前になる」って
言いますが、プロフェッショナルになるということは、
体や心のどこかが変形することだと思うんです。
たとえば、テニスをずっとやっていれば右手の筋肉が肥大しますし、
競輪の選手だったら太ももが太くなります。
小説家だったらペンダコができてしまうし、人が傷つくことでも
あえて書いてしまうかもしれません。
ふつうの人にはなかなかできることではないですし、
それがプロの定義だと思います。

ところがコピーライターは、長年やっても体のどの部分も太くならないし、
タコもできません。やればやるほど「ふつうの人」になっていきます。
こういう商売がコピーライターじゃないかとこの頃思うようになりました。
同じ仕事をしているみなさんも、
「コピーライターなんだから何か言ってくださいよ」って
言われたことはないですか?
こんなことを言われること自体、不本意ですよね(笑)。
あだ名をつけることくらいは多少上手になるけど、
タコができるような凄みのある言葉は出ませんよ。
逆に、ふつうの人以上にふつうのことが考えられるからこそ、ゴハンを食べていける。
そこにコピーライターという仕事のおもしろさがあるんじゃないかと思います。

今日ホール・オブ・フェイムをいただきましたけれど、
これは、つまり「ふつうの人」の証です。
「ふつうの人でも何でもできる」というのが
僕の人生のコンセプトのひとつなので、
これからもさらに磨きをかけた
取り柄のない人になっていこうと思います。
ありがとうございました。

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このあと、糸井さんと長いお付き合いのある
みうらじゅんさんがサプライズゲストとして登場。

_MG_5015.jpg


糸井さんにお花を贈呈して、会場を盛り上げてくださいました。