リレーコラム

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2011年記事一覧

花形職業?のコピーライターはそれなりに面白い人生を送っています。
というより、「ものの見方が面白いから、人生を面白く過ごしている。」といった方が正しいかもしれません。そんな、コピー ライター達の日常。
このボードではTCCの会員が、一週間でバトンをタッチして、次々にコラムを連載していきます。

● 書くテーマは何でも結構です。
● 1週間(月~金)1名が書きまくります。ほかのヒトは書けません。
● 週末までに、 当週のスピーカーが翌週のスピーカーを指名します。
↑これは、重要です。これがないと・・、このボードが終わります。
● 指名されたが、なんらかの都合で書けない、書きたくないヒトは沈黙可。
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(指名できない場合は、TCCウェブプロジェクトメンバーが代行します)。
● 月~金曜日を1サイクルとします。

最新のコラム

4314 コピーコピー年鑑と引っ越し原晋2017.09.22
16年ぶりの引っ越しは、焼肉に頼らず、車もぶつけずに終わった。
振り返れば、捨てるという作業が半分だった。
どこにこれだけのモノが入ってたんだろうと思うほどの荷物で、整理するよりも「久しぶりに見た」モノなら捨てるという決意でゴミの山ができた。
長い間、ゴミの中に住んでいたとも言える。

その中に、TCCの年鑑があった。
もちろん年鑑がゴミであるはずはない。
ただし、私が自宅に置いている年鑑は、コピー年鑑だ。
そう。コピーした年鑑だ。

コピーライターになりたくてなりたくて、昼休みを六本木のスタバでコピーを書く時間に充てていた社会人2年目と3年目。
中でも秋の宣伝会議賞の時期には、土日もフルに使ってコピーを書きまくっていた。
応募する数は増え、3年目には段ボールで箱詰めにして応募した。
それでもファイナリストまでしか届かなかった。

師匠は言った。
「宣伝会議賞はもう10万人以上も応募するようになったから、獲れないかも。でも原くんは営業だから、自分で広告の仕事を獲ってきて、コピー書いて、掲出して、TCC新人賞に応募すればいいんじゃない?ところでコピー年鑑って知ってる?」

コピー年鑑。
そんなものは知らなかった。
当時私は本社とは離れた部署にいて、その分室にはコピー年鑑は一冊もなかった。
大学時代に論文を書くのに通った(たいして通ってないけど)吉田秀雄記念図書館に行った。
電通が持つ広告資料館みたいなところだ。

ずらりとコピー年鑑が並んでいて、そこにはすばらしいコピーのお手本が収蔵されていた。
いや、世の中にすばらしいコピーはこんなにもあって、過去にこんなにも多くのコピーが書かれているのかと愕然とした。
欲しい。
が、裏面の価格表示を見て、もう一度愕然とした。

¥20000。
無理だ。待てよ。
コピーすればいい。グラフィックのコピーだけでも。
学生時代、資料をよくコピーして帰っていたのを思いだした。(たいした枚数じゃないけど)
1枚10円。

コピー機を占拠して、グラフィックのコピーだけを黙々とコピーした。
何度か通って、最新の年鑑から順に7〜8年分のグラフィックコピー年鑑ができた。
ただし、モノクロだった。

以来、フリーランスになって思い切って宣伝会議から過去のコピー年鑑を全部買うまでは、ずっとモノクロの「コピー」コピー年鑑を使っていた。
コピーの宝箱が手元にあることがうれしく、何度も何度も読んだ。


引っ越しの日が明日に迫っていた。
決断しかねていたモノクロ年鑑は、あまりの段ボールの数を見て、捨てることにした。
今でも時々見ていたけれど、ついに役目を終えたのだ、と思う。

カラーの年鑑はもう入りきれずに、オフィスで棚からあふれている。
今年もまた1冊増える。
もう、モノクロに変わることはない。



一週間ありがとうございました。
テーマを決めず、書きたいことを書こう。
と決めた3度目のリレーコラム。
そう決めたことがテーマになっているところが、どうも自分に制約がないと書けないコピーライターっぽさです。

来週は米田恵子さん。
岩崎さんのDNAが息づくすばらしいコピーの数々を生んできた腕が、どんな文章を書くのか。
楽しみです。

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