リレーコラム

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2011年記事一覧

花形職業?のコピーライターはそれなりに面白い人生を送っています。
というより、「ものの見方が面白いから、人生を面白く過ごしている。」といった方が正しいかもしれません。そんな、コピー ライター達の日常。
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最新のコラム

4266 おわかればなしをしよう。伊藤みゆき2017.06.23
去年、葬儀会社「のいり」さんの
TVCMとグラフィックで新人賞をいただきました。


http://www.noiri.co.jp/cm/index.html


この仕事をいただいたのは、2015年の夏。
過去の葬儀会社の広告について調べたり
クライアントにヒアリングしたりして
さあ企画するぞ、と思っていた矢先のこと。

父方の祖父が亡くなった、と電話がありました。

記憶がおぼろげだった母方の祖父とちがって
実家でずっと一緒に暮らしてきたじいちゃん。
80は超えていたけれど、家族の誰もが
こういう日がくるのはずっと先のことだと思っていました。

図らずも本物のお葬式を
体験することになってしまったわたしは、
新幹線に乗り込んで実家へ。

数日前に帰省でくぐったはずの玄関を
知らない人の家みたいに感じたことと、
いつもの普段の倍くらいの人が集まっているのに
空気がすごくひんやりしていたことを覚えています。



お葬式でいちばん困ったのは、
祖父がどんなお葬式を望んでいたのか
誰も聞いていなかったことでした。

祖父がお葬式に
誰を呼びたくて
どんな写真を遺影にして
どんな花を飾ってほしくて
どんな風に送ってほしかったのか。

とりあえず地元の葬儀屋さんに相場を聞きながら
内容を決めていったのですが、
その「祖父の希望をきいてあげられてない感」がまた、
余計に苦しかった。

亡くなった人がどんなお葬式を望んでいたのかを
知っていることは、残された家族にとって
救いになるものなんだ、と強く感じました。


1週間ほど実家に滞在したあとにできたのが、
「おわかればなしをしよう。」という企画。
生前に家族でお葬式の話をしましょう、
というのがメッセージでした。

家族でお葬式の話なんて、縁起でもない!と
言われるかもしれないけれど。
それくらい「お葬式」と距離があるうちに
笑い話のようにやりとりしたほうがいいと思ったんです。


葬儀会社の広告にしては
雰囲気が明るいね、登場人物が若いねと
言われることがあるのですが
家族の設定やCMの雰囲気も
こういった意図から組み立てています。

(クライアントがこの考え方に賛同してくださったのが、
 とてもうれしかったです)



もし、夏の週末にまったく似合わないこのコラムを
読んでくださっている方がいたら
ぜひ大切な人と「おわかればなし」をしてほしいと思って
この文章を書きました。

家族でも恋人でも友達でも。
愛情や好意を語るより
ずっとずっと勇気がいることだけれど、
人生の最後を託せる相手がいるって
すごく幸せなことだと思うのです。



*****



生まれる話からはじまって
死の話で終わる、なんか全体的に重ためのコラムに
お付き合いいただきありがとうございました!

次のバトンは
今年東海テレビのTVCMで新人賞を受賞された、
伊藤健一郎さんに。

イトケンさん、カンヌ帰りにありがとうございます。
よろしくおねがいします!

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