リレーコラムについて

勝ちてえんだろ?

安田健一

Bさんは、自転車屋さん。

僕はトライアスロンに挑戦するための自転車を探していました。

なぜトライアスロンに興味を持ったかというと。

優勝しなくても、段や級を取得しなくても、

参加しているだけでそれなりの達成感が得られ、

見栄が張れるスポーツを探していたのです。

トライアスロン協会に、自転車屋を紹介してくださいとメールで

問い合わせたところ、Bさんのお店を紹介されたのです。

日曜の14時に予約を入れ、お店にいくと、そこは部室のようでした。

お客さんは全員、筋肉隆々、パンパンの太もも。

僕は「トライアスロンに参加できる初心者用の自転車ください」

と、正直に素人まるだしの注文をしました。

でも、Bさんは僕の身体を細かく図りだし、

パーツを探していきます。

「あの、そんなにスゴイのじゃなくていいのですが。。」

と言おうとしたとき、

Bさんが僕の右太ももを、持ち上げながら、

「やすださん、勝ちてえんだろ?」

反射的に

「はいっ。勝ちたいです」

と言ってしまいました・・・

納品時期の話をしていると、Bさんは北京への出張が多いとのこと。

話をきくと、Bさんは当時、北京オリンピックのトライアスロン日本代表のメカニックでした。

・・行く店を間違えました。

一週間後、Bさんは試乗会に参加させてくれました。

試乗会のコースは70キロ。

・・試乗には長すぎでした。

人間って酸欠になると、自転車をこいでいても眠くなるんですね。

自転車なのに居眠り運転のように、よろけたことを

ウトウトとした記憶で覚えています(のような気がします)

、、という話を、CM撮影現場でカメラマンさんに話したところ、

初心者でも参加できるレースへの参加を勧められました。

会場は、つくばサーキット。サーキットってのが本気っぽくていい!と思い即決。

当日、現場にはチームウェアをそろえた本気側の人がいっぱいでした。

・・そして、ここでもまた酸欠。

きついけど、楽しい。たまに酸欠状態になるトライアスロン。

企画づくりと、似てるような、似てないような。。。似てないですね。

NO
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