《書籍紹介》ネーミング全史 商品名が主役に躍り出た / 岩永嘉弘 著
『ネーミング全史 商品名が主役に躍り出た 』岩永嘉弘 著 出版社 : 日本経済新聞出版社 価格 : 2,484円(税込) 出版日 :2017/1/19 |
私事になりますが、20代後半の僕は、岩永嘉弘さんの事務所のアシスタントとして修業の日々を送らせていただいていました。
日経産業新聞に連載されたコラム「ネーミングNOW」と、日経広告研究所発行の「広研レポート」に連載された「ネーミング今昔」の二つのレポートに加筆して再録された、『ネーミング全史 商品名が主役に躍り出た』。
そこには、ネーミングの挑戦的な歴史と、その第一人者として知られる岩永さんによる分析と考察、さらには劇的ネーミングの作法までもが開陳されています。(その一部は、極めて個人的な話で恐縮ですが、僕が岩永さんの事務所で過ごさせていただいた、青春時代の思い出でもあるのです。)
本書の中で、ある商品群のネーミングについて「評論家風にいえば、現代都会生活者のディスコミュニケーション・マーケティングがもたらしたネーミングの温暖化」と仮説を立てる岩永さん。どんな世界でも、開拓者と呼ばれる人たちは、やっぱりスゴいんです。コピーライターの皆さん、次のネーミングの仕事の前に、今度のコピーの仕事の前に、ぜひ読まれることをオススメします。
再び私事になりますが、本書で取り上げられているネーミングの中に、偶然ですが、僕が独立してからの仕事で作らせていただいたものを見つけることができました。少しは師匠孝行ができたのかなあと、こっそり思っています。
(後藤国弘)
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