企業広告／リスナーズカフェ　120秒...

企業広告／リスナーズカフェ　120秒 お化粧なんて、興味なかった。
ていうか、自分には関係ないと思ってた。
口の悪い兄貴に
「お前、ジミ顔なんだから化粧でもしてみろよ」
と言われても
「うるせぇ」と言い返してた。
そのホームページを知ったのも
兄貴のよけいなお世話から。

（読み上げソフトの人工音声）
「利き手でないほうの人さし指を
アイシャドーをつけるほうの眉毛の中央において、
軽くまぶたを引き上げます」
パソコンが、画面の文字を読み上げる。
なんとなく聞いてるうちに、
だんだん興味がわいてきた。
生まれてはじめて一人で化粧品屋さんに行ってみた。
優しい声の店員さんが、
かわりに色を選んで、メークしてくれた。
「とっても似合ってますよ」って、言ってくれた。
点字のテキストがあることも、教えてくれた。
「利き手でない指を唇の輪郭に添えるようにすると、
はみ出しを防ぐことが…」
…指を唇の輪郭に添えて、っと。
ほんとにはみ出してない？左右対称に描けてる？
鏡の代わりに、兄貴をさんざん練習につき合わせた。
私にお化粧をすすめた責任があるから、当然だ。
とりあえず、友達の評判は上々。
三月までに、もっと腕を磨こう。
兄貴の結婚式に、超美人の妹として、出席してやろう。
私のことなら心配ないよ、アニキ。
もう、一人でも、ちゃんとお化粧できるから。

NA：
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資生堂。