江崎グリコ
アーモンドピーク OTONA GLICO 大人女子会~東北にて~ 300秒 S:
OTONA GLICO
宮沢りえ(モノローグ):
東北に行こうと言ったのは、私でした。
木村多江:
こういう機会を作ってくれたかなこに、感謝だね。
大塚寧々:
バツイチ、おめでとう。
宮沢りえ:
ありがとう!
宮沢りえ(モノローグ):
女子会といっても、訳あり3人組です。
大塚寧々:
ねえねえ、平泉は?世界遺産でしょ?
木村多江:
でた、ブランド志向。
大塚寧々:
ブランドは大事よ。日本人はねえ、そういう生き物なの。
木村多江:
いやいや、そういうところに
たよらない価値を見つけるのが大人でしょ。
大塚寧々:
いやいや、そういう自分を受け入れて…
宮沢りえ:
どうぞ。
大塚寧々:
あれ?なんか大人な感じ?
宮沢りえ(モノローグ):
恋愛より、友情のほうがありがたい時があります。
宮沢りえ:
前からいい女ですけど?
3人:
(笑い)
宮沢りえ(モノローグ):
一人になりたい時と、一人じゃダメな時があるわけで。
それぞれの孤独を飼い馴らしながら、
みんな生きているんだと思います。
宮沢りえ:
一番結婚しそうになかったのにね。
大塚寧々:
そうそう、私は晩婚でいいって言ってた。
木村多江:
言ってたね。
宮沢りえ:
いくつだっけ、子ども?
木村多江:
10歳と7歳。
宮沢りえ:
かわいいでしょー?
木村多江:
うーん、かわいいのは、せいぜい80センチまでかな。
宮沢りえ:
えー!そういうこと言う?
大塚寧々:
うちのはねえ、20センチ。
かわいいでしょ?
宮沢りえ:
リス?
木村多江:
サル?
大塚寧々:
リスザル。ヒロシといいます。
木村多江:
ヒロシっていうの?(笑)
宮沢りえ(モノローグ):
負けたくないって、思ってた時もあったけど…
もう、勝ち負けなんか、考えなくなりました。
みんなが幸せじゃないと、楽しくないから。
木村多江:
いいね。なんでもない風景が。
宮沢りえ:
うん。
木村多江:
刺激のない人生なら
死んだ方がマシって言ってたの、どっちだっけ?
宮沢りえ:
……(大塚寧々を指し、笑う)
大塚寧々:
……(宮沢りえを指し、笑う)
宮沢りえ:
刺激は、しばらくいいかなー。
大塚寧々:
刺激だらけの人生だったしね。
木村多江:
私は、たまにはあってもいいけどな…
宮沢りえ:
言っちゃった!?
木村多江:
え?やだ!
大塚寧々:
爆弾発言!
宮沢りえ:
爆弾発言だー。決意表明?
木村多江:
もうやだー!
宮沢りえ(モノローグ):
いつでも逢えると思うから、最近は逢わなかったね。
でも、逢うとこんなに楽しい。
気持ちはずっと、一緒だったんだ。
大塚寧々:
こういうところで暮らすのもいいかもね。
木村多江:
…タヒチでもそんなこと言ってなかった?
宮沢りえ:
タワーマンションの最上階で
暮らしてる人には無理かもよ。
大塚寧々:
そろそろ地に足つけて
暮らしたいのよ、私だって。
木村多江:
うん。なんか価値観変わってきたもんね。
宮沢りえ:
これからの幸せって何だろうね。
木村多江:
あ、なんか政治やりたくなってきた。
宮沢りえ:
出た!主婦の声を政界に!
木村多江:
衆議院選挙っていつだっけ?
宮沢りえ:
あのさあ。
市議会くらいから始めてくれない?
大塚寧々:
そうだよ。とばしてるから。
宮沢りえ(モノローグ):
変わらないねって言いながら…
本当はそうじゃない。
そんなに立派じゃないかもしれないけど…
私たち、キチンとオトナに、なっている。
宮沢りえ:
私、大人になった瞬間って
おぼえてるんだ。
木村多江:
え?
宮沢りえ:
自分の親に、けっこう弱いところも
あるんだなってわかった時。
木村多江:
そうかもね。
大塚寧々:
うちの父親ね、迷惑メールに
いちいち返信してたらしいんだ。
宮沢りえ:
どういうこと?
大塚寧々:
お誘い嬉しいですが、すみませんって。
親にずっと反発してきたけど、
なんだか近頃、かわいく思えるんだよね。
木村多江:
うん。
宮沢りえ:
わかるなあ。
宮沢りえ(モノローグ):
これからも元気でいるために、君たちが、
必要です。そう思えた、2011年の秋。
S:
ALMOND PEAK
かまってくれて、ありがとう。
叱ってくれて、ありがとう。
おばあちゃんになっても、よろしく。