何婚ですか?
しばらく前、ママ友たちとの飲み会があって、どんな話の流れだったか忘れたけれどそれぞれ「何婚か」を話すことになった。
たとえば、高校時代のクラスメイトと結婚した人はそのまま「同級生婚」。
何年も懇願されて結婚した人は「口説き落とされ婚」。
初めて出会ったときに素敵なビールのすすめ方をしてくれた男性と結婚した人は「ビール婚」。
自虐的に残りもの同士で結婚したのよと笑っていた人は「残り福婚」。
他にも「しかたなく婚」だとか、
メンターのような人と結婚して「学び婚」だとか、
いろいろなドラマがあって面白かった。
それで、自分の順番が回ってくるまでに何婚だろうと考えてみたら、そんなに結婚願望がなかった自分が結婚することになった理由は、25年前の阪神淡路大震災だったような気がしてきた。
人を救うのは人しかいない。
ACの名作のコピーにもあるように。その日、東京から12時間かけて神戸の実家に向かったのだけど、神戸の街で目の当たりにした現実とは思えない風景の中で、他人を気遣う人たちを見て激しく心を揺さぶられたこと。あたりまえの日常は奇跡のようなものであると実感したこと。家族の絆や友情をあらためて感じたこと。その体験が、その後の自分のものの見方を変え、結婚したのかもしれないことを思い出した。
それで「震災婚」ということになった。
こんな風に、仕事関係でない飲み会でも、なぜかネーミング大会になってしまうこともあるのだ。
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