コピーチャレンジャー!
コピーチャレンジャーの黒澤仁と申します。
よろしくお願いします。
TCCの新人賞を頂いたのは2005年。
コピーライターになってから
7年9カ月のことです。この
7年9カ月の間、TCCと言葉に発しなかった
日は一日もありませんでした。朝起きた時、
会社でぼぅーっとしてる時、カラオケで
トイレに行った時、電車の発車ベルを聞いた
時、街で道を聞かれた時、愛を告白する時。
もうすべてがTCCだったわけです。また、
審査員が見やすいように丁寧にボード貼りを
するとか、搬入は誰かに任せてはダメだとか、
獲るまでは結婚してはいけないとか、
どこどこの神社にお詣りに行くといいらしいとか、
命懸け、願掛け、すべてやりました。それだけ、
TCCは僕にとって特別な存在だったのです。
もちろん、今も変わりません。
2021年、大変なことが起きました!
なんと、TCC賞を同僚の畠山侑子が受賞したのです。
Panasonicの「今日は、ノー残業デーです。
いつもママがお世話になっております」という作品です。
僕はどうリアクションしていいか、分からなくなりました。
そして畠山にちゃんとおめでとう、と言えていません。
TCC賞は、僕にとっては直木賞より、M-1より、
文化勲章より上で、まだノーベル平和賞を
受賞しましたと言われた方が「オマエ、ワリカシ
平和主義者ダシナ」とか言えそうな気がします。
なので、心の整理がぜんぜんつかないのです。
それと、おめでとう!というだけでは事足りず
パプアニューギニアの宴のように1週間ぶっ続けで
踊り、コピーの神様にブタの丸焼きを奉納するとか、
神レベルのお祝いが必要だと思っています。
ただ、無情にも時は過ぎ、今さら、本人に
その気持ちは伝えられないので、
ずっと目を合わせずにいます。(なので、
きっとアイツが読むことがない、このリレーコラムで
おめでとう!の思いを綴っておこうと思いました)
愛はこじらせると面倒くさいです。
しかし、僕の気持ちの中で、コピーチャレンジャー!
でいることの大切さを思い起こしてくれた受賞でも
ありました。おめでとう!
そして新たな勇気をありがとう!
さて、来週のリレーコラムは2005年新人賞の同期
横山慶太さんです。2005年春のTCC総会で出口に
一番近い一角でたばこを吸っていたのが横ちゃんです。
それから何年も毎週のように会っていました。
お茶だけでも500回は行っています。
僕の中でいちばん近い天才です。
横ちゃん、よろしくね。
5197 | 2021.11.07 | コピーチャレンジャー! |
5196 | 2021.11.05 | コピーランナー! |
5195 | 2021.11.02 | コピーはリズム! |
5194 | 2021.11.01 | オーエン演説! |