「TCC賞展2023」開催!
2023年10月21日(土)から11月25日(土)まで「TCC賞展2023」を開催します。
本展では、TCCグランプリに選ばれた麻生哲朗氏(TUGBOAT)による日本マクドナルド「ビッグマック」のTVCM「俺たちまだまだ ビッグマックなんて、ペロリだよ。」、TCC最高新人賞に選ばれた波間知良子氏(サン・アド) による青森県「青天の霹靂」のWebMovie・ポスター「お米を買って帰ろう。あ、袋はいいです。そのままで」他、2023年度TCC賞14作品群、新人賞17名の受賞作、審査委員長賞2作品群を、受賞者による作品解説付きで展示します。
アートディレクションは関戸貴美子氏(電通)が担当。コピーライターの内に秘めたエネルギーを、黒く硬い石のような表面と赤く熱いマグマに見立てて表現した、美しく熱量に満ちたアートディレクションにもご注目ください。
ぜひお誘いあわせの上ご来場、および周囲の方々に本展開催をご紹介いただければ幸いです。
■開催にあたって
コピーライターは幸せな仕事か、その答えがここにある。そう勇気を出して言ってみたのだが、果たしてどうか。どんな仕事も、誇りと後ろめたさがないまぜになっている。この展示をご覧いただき、会場を後にする時のみなさんの答えが怖くもあり、楽しみでもある。
今回の応募作品は、昨年2022年晩春から今年2023年初春までに世に出たものだから、コロナ禍の世の中を計算したものがまだ多数見られた。がしかし受賞に至った中に、ご覧の通り多くは残っていない。既視感のあるものは排除されたということだとしたら、審査の意味はあったことになる。
コピーライターは仕事に取り掛かるとき、商品やマーケットのリアルと、時代の様々な情報や刺激をインプットする。それが借り物を超えて、己の気持ちや思考のざわつきに育ち、やがてメッセージや企画の筋道が見えてくるようになるのだ。ここから言葉も企画も決まってくる。この仕事の面白さは、その鉱脈の発見にあるとも言える。
ここに展示されている受賞作品には間違いなく、それぞれに評価されるべき鉱脈がある。「この商品性と時代や人生の関係はこうだ」と言い募る「数字」は、いかにしてこの広告表現に昇華されたのか。ここを推理して見て回っていただけたら嬉しい。
うん、コピーを書く仕事が面白いことは確かだ。幸せとまで言えるかどうかはわからないけれど。
(2023年TCC賞審査委員長 太田恵美)
■「TCC賞展2023」開催概要
主催:(公財)吉田秀雄記念事業財団 アドミュージアム東京/東京コピーライターズクラブ
会期:2023年10月21日(土)~11月25日(土)
会場:アドミュージアム東京 企画展示室(Hall B)
〒105-7090東京都港区東新橋1-8-2カレッタ汐留
開館時間:火~土曜 12:00~18:00
休館日:日曜、月曜(ほか不定休あり)
入場料:無料
■展示連動企画・イベント
1.「コピーライターの本棚」
ライブラリーにて受賞者らが影響を受けた本など、コピーライターの発想や企画のきっかけになった、とっておきの書籍をコメントとともに紹介します。また、広告領域内外で活躍する受賞者による著作本も紹介。コピーライティングとは違う角度からの「ことば」に触れることができます。
2.「受賞者によるトークイベント」
受賞者によるトークイベントを実施します。
詳細は後日発表いたします!