写楽宣言 写真が、かまえた芸術として
理屈にいろどられる時代は終わった。
シャッターを押しさえすれば4歳の少女にも
鮮明な写真が写せるようになったいま、
カメラは私たちのもう一つの新しい感受器官として
新たな存在を主張しはじめているといえるだろう。
事件や思想にこだわる必要はない。
レコードに針を落とすように、
シャッターを押そうではないか。
私たちが笑い、泣き、愛し、生きる日常の中で、
楽しみながらカメラを手にしたそのとき、
ファインダーの向こうに見える世界こそ、
写真の未来なのだ。

写楽

NO.12150

広告主 小学館
受賞 特別賞
業種 マスコミ・出版
媒体 ポスター
コピーライター 日暮真三
掲載年度 1981年
掲載ページ 50