スープスパゲッティ 大学生は正しい編 60 M:
BG~

女:
今時珍しく、四畳半一間、トイレ共同、フロなし、
近所から「倒れ荘」と言われている、古典的なアパートの住人である、
仕送り7万2千円、バイトすればいいのに、根が働くの嫌いな大学生の桐原君は、
日頃、月末の非常食として買い置きしておるスパゲッティを、何かの拍子でというより、
単にお金がなくて、ラーメンのスープに入れて食べてみたら、
これは意外とうまいということで、色々なスープと言うより汁に入れてみて
、これは仲々いけるぞと、友人達に自慢げに教えてみたら、
それは既にハウス食品が、もっとお洒落に、おいしく世に出しているのだと、
逆に教えられ、あわてて、スーパーに行ってみると、
しっかり「スープスパゲッティ」という名前で売られていたが、
自分は決して間違ってなかった、と力強く納得している彼を、
私はいじらしいと思う。

男:
スープでスパゲッティを食べる。
はっきり言って、桐原君は正しい。

N:
ハウススープスパゲッティ。

NO.9469

広告主 ハウス食品
受賞 部門賞
業種 食品・飲料
媒体 ラジオCM
コピーライター 会沢浩
掲載年度 1986年
掲載ページ 324