キャッチ100案の出し方
みなさん、お元気ですか。今週のコラム担当=尾崎です。
昨日は私が通っていたコピー学校について書きましたが、今日はその学校の講義で印象に残っている話を1つしようと思います。
話の内容は「キャッチコピー100案の出し方」。新人の頃(ベテランになっても、かな)、とにかくキャッチコピーをたくさん考えなくてはならないという時がありますよね。でも、やった人にはわかると思いますが、それはなかなか大変なこと。特に新人のころは苦痛で、語尾の「です」を「だ」に変えて、ハイ2案、みたいに数を誤魔化したりもしました。でも、商品広告は特にですが、商品のそれ自体に100通りも特性なんてないですよね、普通。そこで、ここからが話の本題ですが、まず「自分の身のまわりにいる人」を100人分用意します。父親、母親、夫、妻、彼氏、彼女、兄、妹、警察官、医者、となりの家のおじいちゃん…など何でもありで100人揃えます。で、その人たちがその商品を見たらなんて言うか、なんて感じるか、を考えるわけです。極めて単純な話ですが、100人いれば100案のキャッチが生まれます。世の中の広告を見回してみても「ある登場人物の気持ち」を表したキャッチは多いのではないでしょうか。では、この方法をさらに発展させてみましょう。今度はあなたが朝起きてから夜寝るまでの「生活シーン」を100案用意します。フトンの中、トイレ、電車、エレベーター、会社、飲み屋…という感じでこちらも何でもありで100案。「登場人物」と「シーン」を結びつけていけば、100案どころか、すんごい数のキャッチが生まれるわけです。「登場人物」がその商品を必要とするのはどういう「シーン」か、と考えてみてもいいかもしれません(そういえばキャッチの話ではありませんが、「サラリーマン」がガツンといってやる缶コーヒーのCMもシーンは「居酒屋」でしたね)。そうやって考えた中で、今の世の中に一番届く(であろう)キャッチを模索していく。そういう話です。ちなみにシーンは「日常のシーン」と「非日常のシーン」という分け方ができると思います。特に最近のTVCMは、この「非日常のシーン」を描いて面白くしているものが多いですよね。コマーシャルも映画と同じように、エンターテインメントが求められているんだなあ、と思ってしまいます。
という感じですが、みなさんいかがでしょうか。それでも、実際にやってみると大変だったりするし(できない場合だってあるし)、そう考えるとラクしてコピー書こうなんて考えがそもそもおかしいのかもしれませんが、アタマを回転させる何かのきっかけになればと思って紹介しました。コピー学校のウケウリですけど。
そんなわけで、私のコラムも明日1日のみとなりました。何を書くかは…まだ決まっていません。「今週コラムをやってみての感想コラム」にしようかと少し思っています。あ、それと明日は次週のコラム担当者の発表もします。
それでは今日は、このへんで。
また、あした。
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