二日酔いのコピーライター
きのうのテーマが、筋肉痛だったもので。どうせなら、1週間「病名シリーズ」でいっちゃいます。
「二日酔いなんて病気じゃない」と、20代の頃の僕は思ってました。
でも、これって、れっきとした、身体の異常事態であることを、30歳代も後半となって超えて思い知らされています。
午前3時。いま僕は、ようやくMACに向かって、この原稿を書いています。
つい、さっきまで、銀座でカラオケをやってました。5曲は歌ったかなぁ。
ましてや、ワインも1人あたり2本は空けてしまったし…。
さて、日はさかのぼって。11月2日。
午後1時半。某クライアントへ。新規に発売する商品のオリエンテーションです。このクライアントを一緒に担当している代理店の担当者は、全面的に僕のことを信頼してくれている様子が、ありありと伝わってきます。かれこれ5年、彼とはすごいいい関係で続いています。だから、頑張り甲斐もあるというもの。
午後4時。某CM会社にて打ち合わせ。先週末に「この方向でつくろうよ」と決めた企画に対して、再プランを見せてもらいました。当然ながら数社競合のプレゼンテーション。今回は、CDとしての立場でジャッジメントをくださなければいけません。いままでの経験でいえば、CDの優柔不断で、打ち合わせがズルズルと長びいてしまうことが多かっただけに。ここは一発、スカーンといってやろう。なんて思ってたのですが。そうはいかない。クライアントからの与題は「各社3案」。これがどうしても絞れない。僕としては計15案の中で4案が残ってしまうのです。ここは正直に「僕は、この4案はいけると思いますが。みなさん、それぞれの立場から意見をどうぞ」と投げました。すると、営業担当も、営業部長も、マーケ担当も、プロデューサーも、プランナーも、それぞれ堰をきったように、話し出すではありませんか。それらを総合して、やっと3案に。休み明けの木曜日には、この3プランを絵コンテに発注することでまとまりました。落ちた1案も、僕としては未練があるんだけどなぁ。
午後7時。前述のCM会社のチーフプロデューサーから携帯に電話あり。彼は、この日、ロケやら編集やらで、打ち合わせに参加できませんでした。「大丈夫でしたか?」との声に、「まったく心配なしです。絞るのに悩むくらい、いい企画が出てきてましたよ」と返答。もしかすると、僕のチェックがCDとしては甘いのかも知れませんが、自分が納得したんだから、これでいい。という気持ちを再確認しました。
午後8時。A氏のデザイン事務所にて。妙な縁があって、某出版社の雑誌の表紙をつくることになりました。編集長からは「コピーが前面に押し出される表紙にしたい」という要望があり、それを受けての仕事です。はっきりいって、僕にとって、出版物の表紙づくりは初体験。「広告的なアプローチしかできませんけど」という僕の不安に対して、編集長は「それを望んでの依頼です」とのこと。「じゃ、やるか」ということで、装丁では定評の高い、知人でもあるA氏の事務所にデザインをお願いすることにしました。広告屋の本領発揮で、いろんな方向からのプランを提示したところ、その1つに対して「これは、ラブ。ほかのが褪せて見えるほど」という喜びようでした。
午後10時。A氏と、その事務所の若いデザイナー2名とで、メシを食い、ワインを飲み、カラオケへ突入。
午前0時。昨日のコラムに登場した、新聞社の彼から携帯に電話。別件で進行中の企画について、一番候補であげていたタレントの出演交渉がOKになったとのこと。「真夜中なのにすいません。うれしくて、つい、すぐに電話したくなりました」。
きょうは、ほんと、ぜーんぶ、よかった。
きのうとは一転。1日でこれだけ陰と陽が変わってしまう。
(一貫性がない、といわれても、仕方ないなぁ。ごめんなさい)
楽しいと、ついつい飲んでしまうんだよね。
間違いなく、あすは二日酔い。せっかくの休日も、午後まで寝ていることでしょう。脱水症状と下痢に悩まされながら。
では、また、あした。
夜には二日酔いという病から立ち直って、当コラムを書けるようにしますので。
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