「広告は、ビジネスか。」
疲れました、タダでさえ仕事遅いのに、このリレーコラム。
遅さに一層拍車が掛かって。
救いは、今のところワタシに仕事発注している人たちがどうやら気づいてなさそうなこと。ばれたら、即このコラムは中止。
まるで、女子高生が親に内緒でバイトしてるみたいです。
ところで、本題。
「貴様、広告がビジネスだってことわかってないだろ。」
ギクッ、ギク、ギク。
年に何回か、ワタシのコピーをチェックする人たちの
心の叫び声が聞こえるときがある。
うーん、どうしようかな。白状しちょおうかな。
コラムもあと1回だから言っちゃおう。
「広告は、ビジネスではない。」と、ワタシは感じている。
理由はない。誰かアタマのいい人が教えてくれたら
どんなにか助かると、いつも思っている。
ただ、「ビジネス」と聞くと、なんだかエリートが
スマートに大会議室かなんかでやってる感じするんですよね。
「文句あったら、カラダで来い」感がないの、
なにせビジネスですから。
評判のラーメン屋さんに、入ったとするじゃない。
「おじさん、俺、ケチャップとさしみ大好きなんだよね。
盛大に入れてくんないかな。あと、麺グズグズ茹でで。」
と言ったとする。
店主が「ウチはビジネスじゃねぇから、おととい来な。」と
凄みをきかせる場合と、
「ウチもビジネスですから、お望みとあればどうにかしましょう。プロですし、何とかしますよ。」と言う場合を比べてみる。
あれ、どっちも違う意味で迫力アリマスね。
まずいぞワシの立場が。じゃあ、このたとえならどうだ。
山手通り沿いに建った、ナイスなデザインのビルの前に、
「定性・定量リサーチ済み/米国流マーケティングでどんな上司も文句付けようのない味/成功させます!ビジネス・ラーメン」
みたいな看板出てたら、あなたはどうする。
1回は入ってみるわな。あれっ?
うまかったら、常連になってしまうかも知れない。
いまさらコラムの根幹から組み立て直せるほどの時間はないので結論、「ビジネス」という言葉は、そのときどきで上手に使いわけて良し。広告はビジネスでもOK。職人仕事でもセーフ。
前日に次のコラムのタイトルつけるのも、善し悪しですなぁ。
笑ってごまかそ。明日はいよいよ最終回。
0190 | 2000.04.28 | 「わかる」<「感じる」。 |
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