八十八夜
夏も近づく八十八夜。
こんにちは、花岡邦彦ともうします。
八十八夜のきょう1日から、
このコラムを担当することになりました。
どうか、よろしくです。
とはいえ、みなさんご存知のように、
世の中は、ゴールデンウィークでありまして、
たぶん、いつもの週より、読む方も少ないんだろうと
すこしばかり、気が楽になっています。
なるべく3日からの休日にも、このコラムを
書こうとおもっていますが、いつも会社のパソコンを
使っているので、もしかしたら、4日とか5日は
お休みになってしまうかも知れません。
そのときは、許してください。ちなみに、来週は、
関一行氏です。最初に、紹介しときます。
おーい、関!もう、にげられんぞー。
いままで担当された方々も、たぶん、何書こうか
けっこう悩まれたとおもいますが、ぼくもおなじでして、
広告のこととか、コピーのこととかで、
役に立ったり、気がきいたこととかは、やっぱり、
ムリだなあとおもったので、自分のこと書きます。
それしか、できんもんなあ。じゃ、はじめます。
ぼくが出た高校は、最近、石原都知事が、
夜などこわくて歩けんとおっしゃった街の
繁華街の片隅にありました。
みんな、けっこう、遊んだし、
校風は、自由でのびやかだったのです。
隣接する新宿御苑とは塀一枚だけで
かんたんに乗り越えられてしまうので、
弁当たべにいったり、昼寝にいったり、
授業をさぼりにいったり、タバコすいにいったり、
ほとんど、御苑のこと、自分たちのもんだとおもってました。
そんな高校の、ある先生がおっしゃっていたことを
いまでも、ときどきおもいだします。
「世の中、数字がすべてじゃないんだよ。夢をもちなさい、夢を。」
17歳ぐらいの僕には、よくわからん言葉でしたよ。
なんか、そのころ夢なんて恥ずかしいとおもっていたし、
まあ、それは、いまでもちょっとばかりありますが、
それでも、さすがに、わかるようになってきました。いまは。
たしかに、なんか、ちかごろ数字がでかい顔しているし、
データとかを読み込んで、より高い確率の道を選択して、よけいな夢を
もたず、冒険もせず、失敗しないことだけを考えて生きていけば、
そりゃ、いわゆる人並みの「幸福」は手にはいるかもです。
ぼくも、人並みに臆病なので、人並みの「幸福」でいいや
とおもうことがおおいのですが、でも、ちょびっとの
夢なんかをもっていようとは、心にちょびっと誓ってはいるのです。
高校のときは、大学いって、
大学にはいったら、就職して、就職したら、
と考えていたら、なんにもやりたいことない自分が、
急にこわくなって、いきついたのが、
コピーライターという仕事だったのでした。26歳でした。
いやあ、じつに、あぶないところでした。
たすかりました。コピーライターという仕事があって。
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