大学という場所
今日、水曜日は日大芸術学部・非常勤講師の日です。毎週、朝10時から2時間、「広告演習」という授業を受けもっています。生徒数27名。ほんとう言えばそんなこやってる場合じゃないわけですが、師匠である野末敏明さんから受けたバトンで、断われません。僕は野末さんの部下として5年間CMプランニングの基礎を教わりました。野末さんは、今偉くなられて、電通の執行役員をやられてます。でも電通の役員からの依頼だから引き受けたのではなく、野末さんの推薦だからやることにしたのです。
人に何かを教えるということは、相当やっかいなことです。スポーツを教えるのは、まだ比較的やりやすいのですが、表現という何が正しいかわからないものを教えるなんて、とんでもないことです。教えられるものではないでしょう。そのことを始めに生徒に伝えて「なーにもならないと思うけど、まあ広告のことを一年間一緒に考えましょう」と授業を始めました。
たぶん得るものもなく授業は進んでいるわけですが、僕としては、水曜日を意外と楽しみにしています。それは、大学という場所の魅力です。ここはビジネスとは関係のない空気が流れています。ビジネスマンではない少数の大人と、朝から大学にいるきまじめな学生がやはり少数しかいません。若々しくシーンとしている感じです。新鮮という言葉は、広告上は死語となっていますが、世の中的には有り得るんだなあと、変に感じ入ったわけです。大学は、新鮮です。大学以外にも新鮮なものを見つけて、中年時代を過ごしたいものです。(ヘンな意味じゃないですよ。念のため)
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