リレーコラムについて

テニスボーイの休日

下田一志

昨日は、「勤労感謝の日」でした。
ということで、私が入っているテニスクラブで、
日々、勤労している人が集まりテニス・トーナメントが
繰り広げられました。
勤労しているサラリーマン、勤労している塾の先生、
勤労している主婦、勤労している社長、
それに混じった勤労してないコピーライター。
参加者は老若男女、さまざまです。

でも、その中で、何と言っても強いのは、主婦!!!
パコ〜ンパコ〜ン!と力強くボールを打つのではなく、
彼女たちの武器は、
フニャ〜としたロビングボール、
ヒョロ〜とネット前に落とすドロップショット、
そして相手がフニャ〜ヒョロ〜対策で前に出たとみるや、
バコ〜ン!と、もの凄い勢いで飛んでくるスマッシュ。
いや〜あ、変幻自在、手練手管、阿鼻叫喚、唯我独尊
(アレッ? 途中で四文字熟語の使い方、
 間違ったカナ…)
の世界です。
「あの人たち、プロ並みに練習してますから」とは、
0−6(テニス業界では、これをダンゴで負けると言う)
で完膚無きまでに打ち負かされた勤労サラリーマンの言葉。
もちろん、私も負けました。6試合やって勝ったのは1試合だけ。

で、場面は変わって、試合後の楽しい打ち上げ。
「テニスって、汚いスポーツですよね。
 相手のいないところに打つスポーツだから…」
勤労サラリーマンが、ヒョロと言いました。
「ナニ言ってるの。
 力一杯、打てば、勝てると思うのが、男の浅ましさ。
 勝つためには、相手の考えていることをつかむのと、
 相手の力を利用すること。
 それが、わかってないワネ、ア・ナ・タ?」
と妙齢の主婦が、
ビールでポッと赤らめた色っぽい表情で言いました。

「人生だって、同じ。ア・ナ・タ?に、
 教えてあげようか?」
な〜んてコトは言われなかったケド
(アレッ!? 勤労サラリーマンが私になってる、
 マッ、いいかぁ)
イヤイヤ、それにしても人生まで教えてもらったりして、
なんか深い「勤労感謝の日」でありました。

エート、来週は、人生についてナカナカ渋い意見を言う
御倉選手にお願いします。
では、御倉選手、ハリキッテ、ドォ〜ゾ!

NO
年月日
名前
5719 2024.07.12 吉兼啓介 短くても大丈夫
5718 2024.07.11 吉兼啓介 オールド・シネマ・パラダイス
5717 2024.07.10 吉兼啓介 チーウン・タイシー
5716 2024.07.09 吉兼啓介 吉兼睦子は静かに暮らしたい
5715 2024.07.08 吉兼啓介 いや、キャビンだよ!
  • 年  月から   年  月まで