水曜日は水の日。
若いときはウィスキーを飲んだ。22歳、サントリー角から
始まった。ホワイトホース、ブラック&ホワイト、
シーバスリーガル、ジャックダニエルズ、バレンタイン17、
ロイヤルハウスホールドで若いときは終わった。
1981年、サントリー・トロピカル・ハイヌーンの
コピーを書いてからカクテルにはまった。
(当時ロオジェの店長だった上田和男氏の影響も大きい。)
バーに行ったときは家で飲むものは飲まない、と決めて
いたのでカクテルに傾斜したのは自然の流れだった。
1990年代の終わり、ふとカクテルの糖分はハンパじゃ
ないんじゃないか、と気づいた。とくにコアントロとか
カシスとかリキュールを使ったものは。
そしてウイスキーにもどった。と書いたが、歳をとると
結局、若いときに飲んだ酒にもどるのだろう。
新年に村上春樹の「もしも僕らのことばがウイスキーで
あったなら」を読んだ。ずっと昔飲んで以来、敬遠して
いたアイラ島のウイスキーを飲んでみようと思った。
「もしも僕らのことばがウイスキーであったなら」には
島の風の匂い、陽ざし、乾いた空気まで感じることが
できた。文章が5感にとどくというのはすごいことだ。
1月10日、コピーライターのクラハシを誘って
TENDERに行った。上田和男さんのサイトが1月1日から
立ちあがっていたので、気づいたことを言ってみようか
と思った。
1杯めはバンブー、2杯目からはマッカラン25。
ここまでは去年と変わらない。3杯目からはアイラを
飲んだ。(1杯目からだとやはり少しひるむ。)
その日飲んだ銘柄は、ボウモア17、ボウモアハート
ブラザーズ34、ラフロイグ10、ラガヴァリン16、
ラガヴァリンクラシックアイラ、アードベッグ1975。
6時過ぎから飲みはじめ、8時頃までにこれだけ飲んだ
ので少し酔った。しかし、僕は新しいバーの楽しみ方を
おぼえた。かなり飲める友人と2人で、モルトウイス
キーのきき酒をする。いつもとはいかないが、これは
家ではできないことだ。
(無理にバーに行っているような気もするが。)
その夜、昔、スコットランドでプロデューサーの
松重勇記と尾根をこえて飲んだウイスキー(マッカラン
25とグレンモランジービンテージ)を思い出した。
それは、基本的に最上の水の味に似ていた。
1月17日(水)
(TENDERのサイト)
www.cocktail-academy.co.jp
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