神様、パンツが捨てられない
僕は胃腸が弱めなんです。エアコンも苦手なんです。ですから、長い間会社に滞在してると、お腹が冷えてグルグルいうことが、よくあります。
あれは、東京ビルにいるころだから、もう5年ぐらい前なんだけど、ちょっと気分転換に銀座にお散歩にでかけました。外はカンカン照り。気温差が異常。歩いてるうちにお腹がグルグルいいだしました。おいおいおいと思いつつ、銀座までちょっとだし、どこか落ち着き先見つけるか。なんて、のんびり構えてたら、オナラがしたくなってきちゃって。周りに人もいないし、夏の開放感につられて思いっきりガス爆弾発射と思ったら、爆弾の中に不純物混入、早い話が、つられて、ちょっぴり実がでちゃったんです。げげげ、30才すぎると、こういうこともあるわけかい。あわてて銀座三越のトイレに直行。そして、無事業務完了。しかしながらハウ・エヴァー、パンツの染みが気になるし臭い気もする。こりゃいかん、監督、ここは選手交代ではと決断し新品パンツを購入、それが包んであった袋に討ち死にしたパンツを入れトイレのゴミ箱に捨てようと思った瞬間、変な男がはいってきたんです。僕、痔なんで洋式トイレしかだめなんですけど、どこかにないですかね?と聞きやがる。しるかい、こっちは、しるのついたパンツ捨てたいだけさ。男は、和式しかないトイレの中をウロウロするばかりで離れようとしない。
あきらめた僕は銀座通りに出、ラッキーにも交番のそばにゴミ箱発見。警察の横だったら、変なヤツもいないだろう。さよなら、僕の染み付きちゃん。そいつの入った
三越の袋を捨てようとした瞬間、視線を感じたんです。そこにはオバチャン浮浪者が。オバチャンは、あきらかに三越というパッケージをねらっている。袋はいいけど、中身がね。説明する気もないが、拾ったオバチャンの落胆ぶりも気にかかる。別れる存在ではあるが、恥ずかしさもある。一旦あきらめたものの、さすがに会社にお持ち帰りするわけにもいかない。時間をかせぎ、オバチャンがいないことことを確認。いまだ!パンツを捨て5メートルぐらい歩き後ろを振り返ると、あのオバチャンがお決まりのように、三越の袋を手にしていたのでした。しかも、微笑をたくわえながら。
白部真一使用済みパンツ一巻の終わりでございました。
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