2ショットチャット
2ショットチャットというものがある。
コンピュータの画面上で知らない人と筆談できるもので、
気が合えばそれが出会いになったりするらしい。
当然、そういうものだから男のエントリーが圧倒的に多く、
女の子は多くのヤローどもの自己PR文を見て、
自分の気に入ったパートナーを選ぶ役回りとなる。
自己PR文。
コピーライターの腕の見せどころだ。
僕はドキドキしながら30文字程度の自己PR文を書きはじめた。
こういうのはあやしいと思われちゃマズイだろうから真面目風にするか?
いや、どうせ知らない人なんだから、キムタク似ってことにしとく?
とかなんとかいろいろ考えて、さわやかな好青年風にしてみた。
しかし、1時間経っても、2時間経ってもアクセスがない。
おかしい。このチャットの存在を教えてくれた友人によると、
「このチャット、ガンガンくるよ」とのことだったのに。
とりあえず彼に電話して、コツを聞くことにした。
そして絶対にくるという自己PR文を聞き、僕はがく然とした。
それは、こんな文章だった。
「イケてるオレが待機中YO!楽しい話随時募集中YO!ワオ!」
言われるがままに入れてみると、本当にアクセスが来た。
そして約30分、YOと!とワオを多用した文章で会話した。
話によると、相手は24歳のOL。松雪泰子に似ているらしい。
かなり積極的な子で、いまから飲みに行こうという話になった。
チャットってスゲエぞ!
鼻息も荒く松雪似の彼女が教えてくれた電話番号にかけてみると、
出たのはどこかで聞いたことのある男の声。
そう、このチャットを教えてくれた友人だった。
YOと!とワオでヤツを口説いた30分。
チャットなんか二度としないことを心に誓った。
くだらない話ですいません。
ヒマなときにでも読んでくだされば幸いです。
ちなみに、東さんの知り合いのU男という人は、
決して僕ではありません。
梅沢俊敬