サンタさん
パパ、サンタさんって
ホントにいるの?
昨年のクリスマスのこと。朝、目が覚めて、枕も
とのプレゼントの包み紙をあけたウチの長男が私
に言い放った言葉。うっ、バレた、かな…。
なななな、なーに言ってんだよ。
ほら、あるじゃないか、そこに、プレゼント。
だってさ、コレ、ちがうもん。
シュウがサンタさんにお願いしてたのと。
そうなんです。シュウが欲しがっていたモノは、
おもちゃ屋さんを10軒ぐらい探し回ったんですけ
ど、どこも売り切れてて。仕方なく、似たのを買
ってきて。
12月って何かと物入りで、ボーナスが出るまでは
クリスマスプレゼント代が捻出できなくて。ボー
ナスが出る前には、しっかり店頭に並んでいたん
ですけど、ボーナスが出て、さあ買うぞってとき
に売り切れてた、とは親の悲しい事情。
でもさ、シュウ。
プレゼントが置いてあるってことは、やっぱり
来てくれたんじゃないの、サンタさん。
うん。でも間違えてるよ、サンタさん。
サンタさんは、ホントはパパなんじゃないか、と
存在そのものを疑ってるわけじゃなくて、自分の
願いが通じないから、子どもの願いを叶えてくれ
ないサンタさんなんているの?とシュウは言いた
かったらしい。ちょっとホッとして
シュウはさぁ、
××も欲しいってお願いしなかったっけ?
※実は第2希望も聞き出していた。聞き出しただ
けでなく「もし○○が、どーしてもなかったら、
××をください、いい子にしてますから」と空に
向かって一緒にお願いしてた。
したけど?
じゃあ、いいじゃん。
きっと○○は、どーしてもなかったんだよ。
でも、シュウはいい子にしてたから
××のほうをくれたんだよ。
××もカッコイイじゃん。
…うん。
パパが子どものときなんか、
クリスマスプレゼントなんて、もらったこと
ないんだよ。
ええっ、じゃあ、
パパ、わるい子だったの?
そりゃ、ある意味、わるい子だったんだけど。で
も、それは、中学とか高校のときで…。子どもっ
てホントにおもしろいですわ。
でも、私らが子どもの頃って、ケーキとか鳥の足
とか食べて、クリスマスだね、でおしまいだった
ですよ。サンタクロースなんか、ハナから伝説の
なかの人。実際に、自分ちに来る、しかもプレゼ
ントまでくれる、なんて思ってる子どもなんか、
1人もいなかったですよ。
親にとっては、嬉しくない風習ですね。ウチなん
か、長男、次男といるんで、ダブルですよ。いっ
そ「サンタは、ホントは、パパだ。パパは、忘年
会が5つもあって、それなのに競馬にも負けて、
お金がない。だから今年はプレゼント、なし!」
と言えれば、どんなにラクか。それを言ったら、
シュウやリックン(次男)だけでなく、ケンちゃ
んやヒロキくん、ミキヤくん、レンくん、ミサキ
ちゃん、ユウナちゃん、サオリちゃんたちの夢も
壊してしまうのよって妻に止められてますけど。
とかなんとか言いながら、今年は、プレゼント、
お望みどおりのモノを、もう買ってあります。ダ
ンボール箱と模造紙で、ロボットの足みたいな、
でっかい靴下も一緒につくりました。
サンタさん、ちゃんとわかってくれるかな。
きょねんは、ちがうの、くれたからな。
願いごとを書いた紙を、クリスマスツリーにぶら
さげながら、ボソッとつぶやくシュウ。
ゲッ、覚えてやがる、昨年のこと。
雪が降ってきましたね。どうやらホワイトクリス
マスにはならないみたいですけど。
そんなことはもう、どうでもよくって、私的には
有馬記念の馬場への影響が気になりますね。これ
で、心おきなく、ナリタトップロードは消せるか
な、とか。
1週間、どうもでした。
来週は、同じリクルートで、一緒な年にTCC会
員になった西岡史朗です。
西岡とは、TCC同期なだけじゃなく、リクルー
トもほぼ同期。半人前の頃、ともに原稿用紙で涙
を拭いた仲です。
きっと2001年の締めくくりに相応しいコラムを書
いてくれることでしょう。
では、みなさま、
んー、グッドラック!(赤城さんのマネで)