今昔物語 その4
二見龍男
昨夜、知人からFAXが届きました。
埼玉新聞の記事で、
見出しは「彩の国 落語大賞 柳家喬太郎さん」。
さいたま芸術劇場「十年百日亭〜若手落語家競演シリーズ」の
年間出演者の中から2001年度の大賞に選定されたとのこと。
リレーコラムの初日にも触れましたが、
柳家喬太郎は僕がもっとも注目している落語家です。
これまでにも「NHK新人演芸大賞」ほか数々の賞を獲得。
古典も新作もこなし、しかも自分で噺を創作するところが凄い。
4月20日まで(19日休み)、上野鈴本の夜席で主任を
つとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
(さて、昨日の続き…)
その広告代理店は僕の好きな銀座にありました。
6階建ての自社ビル。受付嬢がいる。ロビーがある。
電話交換手がいる。そしてなんといっても完全週休二日制!
残業もそれほどなく、あっても1時間1500円ぐらいの
残業代がもらえる。仕事もページものはほとんどなく、
90%は雑誌広告。入社してすぐに化粧品会社の見開き広告が
できたり、コピー年鑑で憧れていた製靴会社のシリーズ広告も
担当させられて幸せな日々を送れました♪
その製靴会社の雑誌広告でTCC新人賞に応募。
何度目かに準新人賞を受賞(いまでいうノミネート)。
当時は、審査員がどの作品に票を入れたのかが わかるシステム。
僕の作品に1票を入れてくれたタイムの鈴木康之さんに
震える手でお礼の電話をかけると
「遊びにいらっしゃい」というありがたいお言葉。
その翌年も、その次の年も準新人賞。
そうこうしていると、鈴木康之さんに「うちへくれば」と
声をかけられました。
鈴木康之さんといえば、「名作コピー読本」でもわかるよに
コピーの鬼。コピーチェックが厳しいと聞いている。
不安はありましたが、これは大きなチャンスだと
8年間勤めた代理店を退社することに。
はっきり言って収入は下がりました。
(続く…)
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