お遍路さん
私の故郷は、高知県南国市。
お遍路さんが、日常空間を歩かれていかれたのを思い出す。
夏の暑いさなか、大汗をかきながら、
押し黙って、たったひとりで歩かれてゆくお遍路さん。
まだガキだった私は、そんな姿を横目に見つつ
川へ飛び込み、鮎を追い回していた。
お遍路さんが、「死に装束」であり、金剛杖は、往き倒れに
なった時の墓標となるのだ。と教えられたのは、
ずいぶん後のことだった。
ただ、おさな心に「人は、死ぬんだなぁ」と思っただけだった。
秋場良一さんの通夜とお葬式が、終わった。
のべ千数百人の方のご会葬を賜った。
電通クリエーターが、失いかけている
「どハングリー」とか、「人間くささとか」を
一番もたれていた方だった。
皆さん、そんな秋場さんが好きだったのだと思う。
「TCC80年会」の皆さん他、たくさんの方々から
お花をいただいた。
本当にありがとうございました。
秋場さん、本当にくやしかったでしょう。
突然だもんねぇ。
そんな思いで、棺の中の顔を拝んでいた。
今年は、土佐での夏休みをゆっくりとろうと思った。
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晴れやかな、勤続20周年のお話で始まった
私のリレーコラムも2日めからは、
秋場さん、ショックで悲しいコラムばかりになって
しまいました。
そんな湿っぽさを一掃してくれそうな、
明るく、のびやかな佐藤義弘さんに、
来週を託そうと思います。
佐藤さん、よろしくお願いします。
0700 | 2002.07.05 | 正しくは佐藤義浩さん |
0699 | 2002.07.05 | お遍路さん |
0698 | 2002.07.03 | 比叡山 |
0697 | 2002.07.02 | 秋場良一次長・・・ |
0696 | 2002.07.01 | 勤続20周年 |