リレーコラムについて

How to be a copywriter?最終回

吉田一馬

こんにちは。今日は「How to be a copywriter?吉田バージョン最終回」とからめ、僕のお師匠である「ノブさん」の話をさせていただきます。
僕はリクルートで、大学4年の6月から毎日働かせてもらってます。学生時代から、“実際に広告を作る機会”を運良く得られたのですが、すべては師匠であるノブさんのおかげです。ノブさんに拾ってもらってなかったら、今このリレーコラムを書いていることはなかったでしょう。
ノブさんとの出会いのキッカケですが、大学3年の時、ゼミ仲間がリクルートにインターンシップにいっていて、ノブさんから「自分の大学のPR広告を考える」という課題をもらったのです。ゼミ仲間は、「プロの制作マンに課題を見てもらえるチャンスだよ」と与えられた課題をゼミにもちかえりました。コピー100本ノックや宣伝会議賞に挑戦していた僕は、何の迷いもなくその課題に飛びつくことになります。そして後日、リクルートにおじゃまして、作った作品を見てもらいました。僕らの作品を一通り見終わった後、ノブさんいわく「学生のくせに生意気な広告を作る」ということで、僕はリクルートで広告を作ってみないか、と誘われます。その瞬間から、僕のコピーライター人生はスタートしました。
それから、ノブさんのもとでの修行がはじまります。当たり前ですが、OKがでるまで何回でもやりなおし。学生が作るということで、ノブさんのOKがないと営業も納得しませんし、毎日毎日ダメだしをくらっていました。ただ、その頃コピーライター養成講座に通い、えんぴつをちょくちょくもらって少し天狗になっていた僕は、「何でダメなんですか」と師匠にくってかかってました。講座でほめられたコピーが、ノブさんに「全然ダメ」と言われることが多々あり、ノブさんの意見を素直に聞けなかったのです。それはよくディスカッションしました。何の実績もない人間が、10歳も年上のキャリアのある人にかみつく。今思うと、本当に生意気なことをしてたと思います。僕がノブさんだったら、そんな学生見放してましたね。本当に懐の深い方です。さらにすごいことに、ノブさんはその当時、僕の生意気な部分をかっていてくれたらしく、営業に「こいつは見込みがあるかもしれんからよろしく頼む」と言ってくれてたそうなのです(後から営業から聞きました)。新人のクソ生意気な意見を正面から受け止めつつ、知らないところで働きやすい環境を作ってくれる。そんな師匠に出会えてなかったら、今の僕は存在していません。本当に感謝しています(他にもここで書くとすごい文字量になるくらいお世話になっています)。

以前ノブさんと飲みに行ったとき、「オレを越えないと新人賞は獲れないぞ」と言われましたことがありました(ノブさん自身、ノミネート経験が数度ある方なので、その言葉にはすごく重みがありました)。
で、今年、念願の新人賞を獲れたのですが…
やっぱりノブさんは、僕にとって永遠に「越えられない存在」なんですよね。
それではまた明日。

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3315 2012.11.20 2009-2010
3314 2012.11.19 電通西日本WEEK×4
2596 2009.11.13 転勤
NO
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