リレーコラムについて

座席での油性マーカーのご使用。

児島令子

昨日のつづきです。

「先天性文字肥大症」である私は、
必然的に、筆記具も太いものを好みます。
こういうのも麻薬で、いちど太いのを使うと細いのに戻ることはできず、
より太いモノへとさまよい歩いてしまうのです。

一時期は、もう行き着くとこまで行き着いて、
あの元祖マジックインキというか、
?のマークでおなじみの、ちび太いサイズのやつを愛用してました。
が、さすがにそこまでの暴力的太さはいけないと反省して、
いまは、プロッキー、もしくはマッキーを愛用中。
ほらあの、両端に筆先があって、一本で2種類の太さが楽しめるやつね。

あのね、知ってます?
プロッキーは水性で、マッキーは油性なのね。
もちろん水性の方が使いやすいから、プロッキーがいいんだけど、
近所のコンビニにはマッキーしか置いてないの。
みなさんのとこではどうですか?

ここだけの話しだけど、いまうちにある数本のプロッキーは、
東京の電通さんからやってきはったものやねんよ。(なんで関西弁?)
電通で打ち合わせ中に、
自分のマーカーがインク切れで書けなくなったりするでしょ。
すると心やさしいADの中嶋孝之さんとか、小塚重信さんが、
「児島さんどうぞ」って、会社のストックを貸してくれるのね。
(そう、電通のオフィシャル太マーカーはプロッキーみたいですね。)

お借りしたものは返すのが道理、なんだけど、
まあ出張中っていろいろあわただしいですよね。次のお座敷も待ってるし。
で、ふと気づくと私のペンケースにプロッキーさんが
ニコニコして入ってはるんですわ。返さなきゃと思うんやけど、
「道頓堀のグリコを見たい」とか言いはるから、
大阪まで連れて帰ってきてしもてんね。

ゴメン、なんか話が脱線しつつありますが、
要するに、私だって水性のプロッキーがいいんだけど、
コンビニでは油性のマッキーしか売ってないので、
新幹線の中でもマッキーを使う場合が多いということ。

のぞみのグリーンで、
油性マジックを使うということは、どういうことか?
もうおわかりですね?そう、あの、油性特有の匂いです!
私はここ数年間、油性マジックの匂いを車内にまきちらしながら、
コピーを書いてきたのです。
あの匂い、好きな人は好き!でも、嫌いな人は嫌い!ですよね。
つまり、かなりの、はた迷惑かもしれません。

罪の意識を感じつつも、こっちも仕事なんです!
やめるわけにはいきません。
私は、JR東海さんが、いつかこの事実に気づく日が恐いです。
その昔、禁煙車を作ったように、車内でのケータイを禁止したように、
いつか、こんなアナウンスが流される日がくるのでしょうか?

「・・・お客様にお願い申し上げます。
座席での油性マーカーのご使用は、
他のお客様の迷惑になりますので、ご遠慮下さい。
デッキでのご使用をお願いいたします」

というわけで、昨日、今日と、二日にまで渡って、
私の「先天性文字肥大症」にまつわる体験談をお話ししましたが、
ここで誤解の無きようひとこと言わせてくださいね。

私はたしかに、自分のコピーを大きく書いてスタッフにプレゼンしますが、
それはあくまでも、自分の商品である「コトバ」を納品するときの、
自分ならではの手法であって、
決して、最終的な表現物の定着までを規制してるものではありません。

私は決して、AD及びD諸兄に、
「文字を大きくして!」とねだるような、
おこちゃまではありませんので、
ご安心を・・・・・・・。(ほんとかよ!)

        さて、明日は何を書こうかな?(・Θ・)
         

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