リレーコラムについて

ボディとコラムって。

児島令子

ただいま〜。
金曜の授賞式とパーティーは、盛況でしたよ。
司会の大役も、なんとかこなせて、ほっとしてます。

さてみなさん、私のリレーコラムも今日で最終回ですが、
ここでひとつ、ちょっとあやまっておきたいことがあります。
いや、たぶん、あやまらなくたって、誰も気づかないことでしょうけど。
でも、そう、自分はだませないのです。懺悔します。

じつはこのコラムの依頼を受けたとき、
「え?コラムかあ・・・うーん、困ったなあ」と思ったの。
この困ったなあは、「何を書こうかなあ」という困ったなあではないんです。

「何を書かないでおこうかなあ」という、屈折した困ったなあなんです。
おわかりですか?いや、きっとわからないですよね。説明します。

私はね、ボディコピーを書くのが大好きなんですよ。
いまどきボディなんて誰も読まないよ、なんて言うCDもたまにいるけど、
私はそういう人は、不幸な生い立ちのかわいそうな人だなあーと思って、
静かにそーっと放置してあげることにしてますよ。

私の場合、そういう発言をする邪悪なオーラはカットしちゃえるように、
特別の脳内バリケードができているので、ぜんぜん気になりません。
でも、若いコピーライターのみなさんは、まだこの脳内バリケードが
未熟だと思うので、ついそういう風潮に流されちゃいがちだから
気をつけてね!(って、大きなお世話か。)

さて、その大好きなボディコピーなんだけど、
もちろん私は天才じゃないので、無から有は生めません。
何をテーマに書くにしても、
自分の中になにかしら在るものを書くわけなんですよ。

あのね、笑わないでくださいよ。
タイプとして、私は「夕鶴タイプ」のコピーライターなんです。(爆笑)
夜ごとひとりで自分の羽を抜いては、コピーの機を織る。
そうそう、この風景は見ちゃダメよ。障子は閉めたままにしてね。
ノートは見ないで、のぞかないで・・・・・てな感じ。

で、コラムというのもね、同じでしょう。自分の中に在るものを書く。
ということは、コラムとボディーは私の場合、
限りなくイコールに近いのですわ。
コラムを書けば書くほど、ボディコピーのネタが消費される!羽が減る!
コラムとして、いったん流出しちゃったら、もう広告で使えないじゃん!

そんな計算が、この依頼を受けたとき、私の脳裏をかすめたのです。
そうです。先日も書いたように私はケチなの。出し惜しみする人間なの。
キャッチだって数本しか見せない。いわんや、ボディーをや!!です。

私だってほんとは、毎晩暑苦しくコピーのことばっか語るのでなく、
食べ物のことや、お洒落のことや、女の子ライフなことなんか書きたかった。
でもでも、コピーライターとしての選手生命、ながーくいきたいから、
そういうのは、仕事用にとっておかないと。
そうなの、羽は無限にはないもんね。
まあ自助努力で、充電して新しい羽を生やす作業はするつもりだけど、
そうすぐに生えるモノでもないしね。

というわけでコラムのテーマとして考えたのが、コピーまわりの話。
コピーネタなら、まさか広告で使うことはないから、
書いてもいいよね、安心だよね。
よしそうしようと、このようなコラムになった次第です。はい。

そんな、ケチな心が混じって書き始めたにもかかわらず、
毎晩おつきあいくださって、ほんとにありがとう。
このコラムが、将来2周目に回ってくるときまでに、
もっともっと羽をふやして、自由ネタで書けるように精進しておきますね。

さてさて、来週のコラムは誰にバトンタッチすると思います?
今週とはがらっと空気を入れ替えて、
ジャーン!
あの顔写真のバックに、いつもそよ風が吹いているような気配のする、
さ・わ・や・か・眞木準さんで〜す!
大人のいい男の、センスを感じるコラム、期待できそうですよね。
眞木さん、よろしくお願いしま〜す。

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