リレーコラムについて

出雲大社のおみくじ。

髙田美子

結婚して、ますます女に磨きがかかった
広沢理恵さんから、バトンを受け継いだ高田美子です。
思えば、本番でリレーのバトン受け取るのははじめてかも。
何せ、小学校から高校まで徒競走はビリだった記憶しかない。
うちの母なんかは私の出番が終わってからじゃないと
運動会に顔をみせなかったもん。結婚といえば、
高校の修学旅行で出雲大社に行った折、おみくじを引いた。
おみくじに大凶がないというのは、あれは真っ赤な嘘です。
「小舟にて、荒れすさぶ大海に漕ぎだすがごとし。云々。」
結婚できないとは、どこにも書いてありませんでしたけど。
で、あれからン十年後の先週末、姪の修学旅行の留守をついて
妹と二人、憧れの九州大分の湯布院温泉にいってきました。
子供抜きで一緒に旅行するのは20代の時以来です。
朝、ひとり露天風呂で由布岳をながめていると、
母娘連れが入ってきました。娘さんが結婚なさるので
その前にと親子旅行にいらしたとのこと。
島根からとのことで、出雲大社の近くという話に
「昔、行ったことがあります。いいところですね。」と答えたら、
「おみくじは引かれましたか」と訊ねられました。
ウーン、痛いところをついてくるなと思いつつも「ええ」
とかるくかわして「では、お先に」と挨拶し、
部屋に戻って妹に事の顛末を報告。「お姉ちゃんは見かけによらず
全然決断力ないからよ。結婚だって、引越だって
エイ、ヤッ、て思わなきゃできないのよ。」
と一刀のもとに斬り捨てられた。
それにしても旅行中、母と娘の二人連れはほんとうに多かったです。
最近、常盤貴子と、いしだあゆみの親子CFにもありましたっけ。
テレビとちがうのは、似てるんだわこれが。それにしても
気がつけば母親役の年齢に限りなく近づいているわけで。
おみくじって、当たるか当たらないか
自ら実証できるもんなのね。と、ひとりナットク。
ついこの前まで、娘側の気分でいたのになあと
しみじみしそうになったのですが、次の瞬間
「まだ、わかんないじゃない。それより
どんこ椎茸買って帰らなくちゃ」と立ち直っていた私でした。
誰です、開き直りの間違いじゃないかなんていうのは。

NO
年月日
名前
5805 2024.11.22 中川英明 エキセントリック師匠
5804 2024.11.21 中川英明 いいんですか、やなせ先生
5803 2024.11.20 中川英明 わたしのオムツを替えないで
5802 2024.11.19 中川英明 ドンセンパンチの破壊力
5801 2024.11.18 中川英明 育児フォリ・ア・ドゥ
  • 年  月から   年  月まで