どうしたら広告以外の世界で、コピーやプランニングで人に喜ばれようになれるの?の話

みなさん、こんにちは。

　今週ずっとお話してきた、「広告以外でもコピーやプランニングの力で喜ばれる世界があるんです」というお話の最終回。

　広告以外の世界にも、コピーやプランニングで生きる道、クライアントや多くの人(働いている人など)に喜ばれる仕事があることを、垣間見ていただけてたら嬉しいです。

　今日は、「ではどうやったら広告のコピーライターやプランナーから、転身できるの?」という話を最後にさせてください。

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●さっきまで、原宿にあるTCCの事務所にお邪魔していました。私の会社から、青山学院大学の横を通って、約10分。事務局の方が「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくれました。(ああ、事務局の人ってこういう人がいいんだよなーという理想通りの方たちでした。素晴らしいですね)

●「新しいコピー年鑑ができたんですよ」と出してくださって、お茶をすすりながら読みました。30分くらい、ずーっとずーっと、黙ったまま。はらりはらりとページをめくりながら。

●気がつくとテーブルの僕の周りに、コピーライターやプランナーの人が次々と現れて取り囲んでいるんです。で、私に作った広告を見せながら、「どう?」とか「どうだーっ!」とか、「いぇい!」とか、あるいは何にも言わずに、迫ってくるんです。(たとえ話ですって!)

●一気に迫られて、私は圧倒されて固まってしまいました。で、わかったんです。広告には人が出てるな、これって人と人のコミュニケーション。私は短時間でいろんな人に話しかけれらてパニックになってしまいましたが、やっぱり、基本は自分が今やっている仕事と同じだな、と改めて感じました。

●広告作りの仕事はコピーやプランニングを使って、「人と人のコミュニケーションを手伝ってあげている」のかなと思います。これって、私が今取り組んでいる仕事、「企業の内外に向けたコミュニケーションプランニング」も同じなんです。基本スキルは同じ。

●違うことといえば、そのほかのスキルがいくつか必要だということでしょうか。

●企業内コミュニケーションのコンサルティングでいえば、まず、社長と直接話をすることが多いので、「社長」という人たちの気持ちを理解しないと会話になりません。

●「社長」とそれ以外の役員は、見ているものが違います。ナンバー2の経験もあって言うのですが、もしかしたら社長と副社長の感覚のキョリは、副社長と一般社員のキョリより離れているかもしれない。(まあ、副社長の意識にもよります)

●同時に社員や中間管理職の人の気持ちもわからないと、発信したけど届かない、伝わらないということになります。これでは成果ゼロ。しかしサラリーマン経験のある人であれば、「社長や上司にこんな言い方されたらやる気なくすなあ」などと想像ができます。

●あとは課題整理やその共有、問題解決といったコンサルティングのノウハウと、マーケティングの知識など。これらの志向や視点をもとに仕事をされていて、勉強もされている人ならすでにお持ちですね。

●私の場合、リクルートを辞めるまでに、こうしたスキルを身につけるチャンスがあって、それらを組み合わせたにすぎません。(組合せるって何?という方は、詳しくは月曜日にご紹介した私の本「新スペシャリストになろう!」(PHP研究所)に詳しく書いてありますので、ご覧ください)

●独立以来、コミュニケーションプランナーとして「企業の内外に向けたコミュニケーション」の仕事をやってきて、ニーズは結構あるのに、意外と世の中にまだできる人は少ないんじゃないかな、と感じています。(私自身もまだまだ勉強することがたくさんありますが・・・)

●●5日間にわたって読んでくださった方、ありがとうございました。「広告以外の世界で、コピーやプランニングで人に喜ばれる世界」は、私が現在取り組んでいる仕事以外にもたくさんあるはずです。

●人と人がいて、この世にコミュニケーションがあるかぎり。

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　最後に・・・TCCの事務所って広いですね。会議室も2つあっていろんなことに使えそうですよ。事務局の人も「もったいないのでぜひ使ってくださいね」と何度も言ってくれました。

　使える基準は、個々にご相談しながらこれから決めて行こうということだそうです。先日は、会員の誕生パーティにすき焼き鍋を展開した人がいたとか。ホール・オブ・フェイムのお部屋のソファは昼寝によさそうです。遠方の方も、東京に出張に来た時の仕事場として使われてはどうでしょう。(たぶんOKですよね)

　では、来週は2000年入会、リクルートメディアコミュニケーションズの伊田さんにバトンタッチです。宜しくお願いします。

　また会う日まで!