リレーコラムについて

映画のことですとか

進藤瑞博

ロバート・アルドリッチ監督の
「合衆国最後の日」という映画が大好きです。

ベトナム戦争の真実(ソ連へのブラフのみを目的に泥沼化させた)
をアメリカ政府に公表させるべく、
米軍のミサイル基地をジャックした元軍人たちと
政府上層部との神経戦。
最後は大統領が人質になるというすさまじいストーリーです。

何かの間違いで大統領になってしまったような
気弱でお人よしの大統領が「アメリカを守るために」
側近たちから人質になるよう強要されます。
彼は、前任者の罪をかぶって死地に赴くなぞまっぴらだ、
と散々泣きごとを垂れ流した後、ようやく腹をくくって、
げらげらと笑いだし、犯人らのもとへ向かいます。

このシーンが、あまりにも人間的ですばらしく、
今でも時々DVDで見直してしまいます。
チャールズ・ダーニング、まさに入神の演技!

全ての感情を呑みこんだまま
黙って戦いの場へ向かっていく仁侠映画の主人公より、
この映画史上最も情けない大統領の方が、私の琴線に触れるのです。
ああ、また見直したくなってきました。

さて、来週のコラム執筆者は、私の同期、
2004年新人賞を獲られた直川 隆久さんです。
5日間、ありがとうございました。

NO
年月日
名前
5805 2024.11.22 中川英明 エキセントリック師匠
5804 2024.11.21 中川英明 いいんですか、やなせ先生
5803 2024.11.20 中川英明 わたしのオムツを替えないで
5802 2024.11.19 中川英明 ドンセンパンチの破壊力
5801 2024.11.18 中川英明 育児フォリ・ア・ドゥ
  • 年  月から   年  月まで