映画のことですとか
ロバート・アルドリッチ監督の
「合衆国最後の日」という映画が大好きです。
ベトナム戦争の真実(ソ連へのブラフのみを目的に泥沼化させた)
をアメリカ政府に公表させるべく、
米軍のミサイル基地をジャックした元軍人たちと
政府上層部との神経戦。
最後は大統領が人質になるというすさまじいストーリーです。
何かの間違いで大統領になってしまったような
気弱でお人よしの大統領が「アメリカを守るために」
側近たちから人質になるよう強要されます。
彼は、前任者の罪をかぶって死地に赴くなぞまっぴらだ、
と散々泣きごとを垂れ流した後、ようやく腹をくくって、
げらげらと笑いだし、犯人らのもとへ向かいます。
このシーンが、あまりにも人間的ですばらしく、
今でも時々DVDで見直してしまいます。
チャールズ・ダーニング、まさに入神の演技!
全ての感情を呑みこんだまま
黙って戦いの場へ向かっていく仁侠映画の主人公より、
この映画史上最も情けない大統領の方が、私の琴線に触れるのです。
ああ、また見直したくなってきました。
さて、来週のコラム執筆者は、私の同期、
2004年新人賞を獲られた直川 隆久さんです。
5日間、ありがとうございました。
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