リレーコラムについて

世界と戦う名古屋。その3

中尾孝年

ショック!前回のコラムに誤植発見。
【誤】「やるしかないでしょ!」の言葉を残し会議室を後にしたは

【正】「やるしかないでしょ!」の言葉を残し会議室を後にした彼は
さすが「中尾の校正はザル校正」と言われてるだけのことはある。

でもって今回は、グラフックの仲間達を紹介します。
名古屋のクリエーティブでは東京都違って
プラーンナーとコピーライターを分けたりしいひんのが基本です。
担当したクライアントの電波と平面をトータルでコントロールできるんが醍醐味。
だから、若くして色んな種類の頭の使い方を経験できます。オモロイよ!
てな訳で、僕にもグラフィックの大切な仲間達がいてるんです。
どっかの超有名なスタークリエーター様が
「プランナーとコピーライターって、人種が違うんだよね」って
格好良く言うてはりましたけど、残念な考え方やな〜って僕は思います。
世界基準で考えたらコピーライターがCM考えるんが普通やし
そういうスタンスで取り組んでこそ世界に通じる実力がつくって思うんです。
関西やら見てても、オモロイCM創ってる人ってグラフィックもオモロイし。
だいいち、レオナルドダビンチなんて芸術も医学も科学やってるやないですか!

とまあ本題からそれすぎたので話を戻すと…
今回紹介するんは、たきグラフィックス名古屋の仲間達。
三越さんのラシックって言う大型ファッションビルの広告を一緒にやってます。
まずは清水夏樹くん。チーフデザイナーです。
丸坊主に日本人離れした濃い顔、独特の話し方…
って外見からは想像できないほど丁寧で繊細なデザインをする人です。
そして、その右腕が杉山雅美さん。通称スギッコロ。ガラの悪い僕が相手でも
「このコピーいまいち」って言ってくれる怖くて頼りになる、かわいこちゃんです。
最後にもう一人、熊田綾子さん。僕がペーペーの頃から一緒に朝広とかもやってた仲間。
ちっこくてかわいらしい外見とは裏腹に、攻撃的でチャレンジングなデザイナー。
だから社内ではタスマニアンデビルって呼ばれてるみたい。(すまん熊ちゃんバラした)

ほんでもって3人とも超作業が早いんですわ。名古屋ってオーナー企業が多いから
オーナーの気変りで突然改訂、突然発注などの突然作業がメチャ多い。
そんな環境で鍛えられたはるから、ホンマに早い。
さらに、CMよりも苦しい予算事情のなかでエエ広告づくりに対する情熱も凄い。
何とかして実現させるためにあらゆる手を尽くして頑張ってくれはるんです。
もちろん僕ら代理店のクリエーターも一緒に体張ってガンバるんやけど。

この、「みんなで形にする」スタイルが今の名古屋の元気の源やなって思うんです。
システム化され過ぎず。分業化され過ぎず。みたいな。
そやから、どの広告にも血がかよてて、創った人らの人格がでてるんです。

世界の広告と戦うとき、日本の広告って個性がたらへんな〜って僕は思うんです。
クオリティーは世界最高レベルやのに…。
なんかカンヌやらでバカにされながら出てくる、
みんな同じ顔した日本のサラリーマンみたい。

だからこそ、僕らは名古屋という環境を最大に発揮して
もっと、もっと、個性タップリの人格丸出しの広告を創って
世界と真っ向勝負したい!そして勝利を勝ち獲りたい!

みなさんも是非、この名古屋の素晴らしい仲間達と仕事をしてみてください。
システマチックな毎日の中で忘れていた
「自分たちで創る」というクリエーティブの原点を思い出させてくれますよ。

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