リレーコラムについて

ボクの初体験

斉藤尊司

I&S BBDOの斉藤尊司です。
昨日のコラムに対するメールが、たったの数通・・・(しょぼーん。。。)
ま、自分のことなんだから勝手にすれば、ってことなんでしょうね。
もしくは、このコラムを読んでる人が少ないのか。。。
コピーもコラムもそうだけど、文章は人に読んでもらってなんぼ。
人に読まれない文章、なんの反応も得られない文章は、悲しい。
自分の表現力がいたらなかった!ってことで、さらに精進いたします。

メールをくれた方、ありがとうございました。
結果は、このコラムの最終回で明らかにすることにして。。。(おい、先延ばしかい!)
ご意見はまだまだ受け付けたいと思います。ぜひお寄せください。
※話の見えない人は、前回のコラムへGo!

今回は、ボクの初体験の話。
あれはたしか、小学校高学年の頃でした。
年の暮れ。「ゆく年くる年」を見ながら、こたつのなかで一人悶々としてきて。。。
なんて、シモの話をしてもしょうがないので、ちゃんと広告の話を。
ボクが初めて「あ、広告っていいなぁ」と意識した広告感動初体験の話です。

記憶によると、小学校高学年の頃。「ゆく年くる年」近辺で流れた
セイコーの長尺CMです。「一秒の言葉」ってヤツ。
(たしかACCのラジオ部門のほうで大賞を獲ってたはずです)
なんか見てて、じわーっときて、幼いながらも股間のあたりが(いやいや、もういいって)
胸が熱くなったのを覚えています。

その初体験を思い出させてくれたのが、宣伝会議のコピーライター養成講座。
就職活動に出遅れながらも、なんとかCMプロダクションの内定をもらい、
ちょっとは広告の勉強しとかなきゃ!と通い始めた大学4年の秋。
このセイコーの「一秒の言葉」が講義で流れたわけです。
出会えたときは、ホントにうれしかったですね。ああ、これだぁ、って。
その時の講師が、第一企画の、今は亡き藤原利洋さん。その藤原さんがCDで、
コピーライターは、あの「シッタカブッタ」の著者、小泉吉宏さん。

クラシック音楽に、心象風景を思わせる映像のフラッシュバック。
それをコピーがぐいぐい引っ張ってる。広告の主犯は、明らかにコピー。
このCMを見直して、あらためてコピーライターの仕事の奥深さを感じたわけです。
で。よし、コピーライターになろう!と意気込んで
内定をもらってたCMプロダクションの内定者の集まりに出向いて、バカですね、
「ボク、コピーライターになりたいんです・・・」などと口走った。。。
お気づきですね。そう、CMプロダクションにコピーライターはいない。いらない。
それすら知らなかったわけです。とほっ

結局、翌年、就職活動をやり直して、第一企画に入社した次第です。
今でも、この「一秒の言葉」のコピーは手帳のなかに忍ばせています。
知らない人のために、ここに記しておきます。

NA:
「はじめまして」。この1秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。
「ありがとう」。この1秒ほどの短い言葉に、人のやさしさを知ることがある。
「がんばって」。この1秒ほどの短い言葉で、勇気が甦ってくることがある。
「おめでとう」。この1秒ほどの短い言葉で、幸せにあふれることがある。
「ごめんなさい」。この1秒ほどの短い言葉に、人の弱さを見ることがある。
「さようなら」。この1秒ほどの短い言葉が、一生の別れになるときがある。
 1秒に喜び、1秒に泣く。一生懸命、1秒。セイコー

できれば、一度、声に出して読んでみてください。
ボクは、これを読み上げると、いまだにじわーっときます。

一瞬の「はじめまして」が、一生の「ありがとう」になることがある。
というと大げさかも知れませんが、広告は確かにそんな可能性を秘めている、
と信じています。少なくともボクはそうです。
(青いですかねぇ。青いですか、そうですか。。。)

青いついでに、もう一丁。
コピーライター同士で、広告やコピーの話をするのが大好きで。
自分がいちばん憧れるコピーライターは誰か?とか
いちばん好きなコピーは何か?とか、そんな話です。

TCCの同期の集まりとか、コピーライターが複数集まると
すぐにそういう話をしたがるタイプなので、
自分なりの調査データを持っているつもりです(あくまで個人調べですが)。
明日のコラムでは、その一部をご披露したいと思います。
お楽しみに。

NO
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