リレーコラムについて

犬紙!!!

加藤充彦

テレビ番組の制作を通じて
広告の仕事に思いを馳せるシリーズ。
今回は、観てもらう努力について。

これは広告とテレビ番組では、決定的に違いました。
広く告げると書いて広告なんだな、と
つくづく思い知らされました。
たしかに「竹山先生。」はテレビ東京の関東ローカルで
番宣も打てない弱小新番組で、
土曜の18時30からという
健全な青少年は忙しくしている時間帯で、
かつ我がコーナー「犬紙」はその中の数分の
それも不定期放送の弱小コーナーなのですが、
やはり観ている人は少ないです。
視聴率もきわどいところを推移しています。

僕はそんなにテレビを見ない人ではありますが
それでも自分が作ったCMは、まま見ます。
なんか人と一緒にいて、
忸怩たる思いで納品したものが流れたりすると、
なんかへんな汗出てきたり・・・
なんてことは良くあります。

飲み会行って、初対面の人に
カトウくんってどんな仕事してる人?
とか聞かれて、えっ、こんなの作ってます
と言えば、まぁ知っていてくれる。

それが、犬紙では、そうは行かない。
感想を聞こうにも、あらかじめ観てくださいって
頼まないと、まず聞けません。
いや、頼んで観てくれたらまだ良いほうです。
なかなか頼んでも、観てくれない。
僕の弟子ですら、観てくれなかったんですから。

経験則で感じているのは、
一度でも観てくれた人は、
続けて観てくれることが多いです。
しかし、はじめの1回目は
見えないハードルがあるみたいですね。

そのハードルを越えて、
観てもらうためになにができるか?
観てもらった後、続けて見てもらうために
なにができるのか?
予算がない新番組では、
もう可能な限り、
内容を良くするしか方法がありません。
その1点です。

先ほど書きましたが、
忸怩たる思いを抱えていても
広告は出稿量がなんとかしてくれる部分って
多いと思いました。
良く出来た広告は業界では話題になりますが
世の話題になっているとは限りらない。
そこに甘えていたと、思うんです。自分は。

あ、内容を良くする以外にも
知り合いに電話なりメールなりするとか
TCCリレーコラムに書くとか
お金のかからない地道な宣伝活動も
重要な気がしてきました。

明日、5月27日(土)18時30〜
テレビ東京「竹山先生。」内で
「犬紙(第5話)」は、放送されます。

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