リレーコラムについて

知恵袋ジジイと私。

塚越康仁

みなさん、こんにちは。電通中部支社ツカコシです。

ようやく最終日を迎えることができました。
5日間、だらだら長いだけの駄文つづきでスミマセン。
なので、本日はさくっと終えます。
20年前、私の新入社員当時の話です。

CR配属になった社員が集められて、先輩コピーライターから、
「キミはなぜコピーライターを志望したのかね?」と聞かれました。
私は、もうなんと答えたか忘れてしまいました。
たぶん、今までにない新しい表現を云々とか、心にもない
薄っぺらい小賢しいことを言ったのではないかと思います。

しかし、同期入社のW君の答えは、全く違いました。
今でもはっきり覚えています。

「将来、孫の質問に何でも答えられるおじいちゃんになりたいから」

コピーライターっていい商売だなぁ・・・と
私はW君の答えを聞いて、素直に感動してしまいました。
コピーライターを目指す人には、いつも、この話をしてしまいます。
苦しいことの多い、うまくいかないことばかりの商売です。
でも、どんなにつらい経験でも、
コピーライターであるかぎりけっして無駄になることはない。
そして私たちの仕事は、ごくまれに、
素晴らしいカタチとなって結実することがある。
その時のハンパじゃない嬉しさは、やはり、
コピーライターでなければ享受できない。

私は、孫の質問に何でも答えられるジジイめざして、
今日も明日も名古屋でコピーを書いています。ええ、書きつづけますとも。
私、子供、まだいないので。こりゃあ、けっこう長期計画です。

さて、お待たせしました。
次回からは、電通が誇るハード・コピー・パンチャー、田畑尚門さんの登場です。
その昔、サイフをなくし一文無しだった私に、焼肉をおごってくれた優しい先輩です。
それでは、田畑さん、よろしくどうぞ。

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