ラグビー経験者、で、つながる。
TCC会長の仲畑貴志さんはフランカーでした。
フランカーはラグビーのポジションの名前です。
試合中いちばん走り、いちばんタックルをする。
獲物をねらう野生動物のような動きが
求められるポジションです。
ぼくは高校3年間、ラグビー漬けの毎日を送りました。
当時は練習がつらすぎて、
ラグビーが好きなのかどうかも怪しかったのですが、
卒業後はよくラグビー経験者の人たちと昔話で盛りあがります。
とくに広告業界はラグビー経験者が多く、
体型を見合っては当時のポジションを予想し合ったりします。
ただし、ぼくをふくめ皆さん、
原型をとどめていないので難問ばかりです。
そして経験者の間では、
ラグビーをやっていたなら信用できるぞ的な空気が
流れるから不思議です。(…とまたまた思い込んでいます)
その根底には、ラグビーというスポーツのもつ、
ちょっと軍隊的な雰囲気があるのでは、と思います。
(けっして軍隊は肯定しませんが…)
たとえば練習は本当にしんどいし、痛いし、怖いし、汚い。
雨の日の練習風景などは軍隊の野外訓練さながらです。
試合前は気持ちを高ぶらせ、みんなで泣くこともあります。
試合中もあらゆる場面で自己犠牲が求められます。
そんなちょっと軍隊的な経験を共有できるから
試合後は「お互いよく生き残ったね」といった感じで
ノーサイドの精神が生まれたり、
その後も信頼し合えるのかな、なんて勝手に考えています。
ちなみに、ぼくらの高校の監督は絵にかいたような鬼軍曹でした。
日体大出身、身長180?、パンチパーマ、サングラス、
阪神タイガースのジャンバー姿で練習に登場します。
もちろん監督に意見することなど、
いたいけな16、7歳にできるはずもありません。
監督:「お前らのプレーにはワビサビが足りないんだよ」
部員:「はい!(…メリハリじゃないのかなぁ)」
監督:「お前ら!ワサビの入ってない寿司が食えるか?」
部員:「はい!食べられません(…ワビサビとワサビは関係ないよなぁ)」
いやあ、ラグビーってすばらしいスポーツですね。
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