リレーコラムについて

みんなのぶた

松本巌

2006年4月から1年間。ボクはある番組のコンテンツを作った。毎週土曜日18時半〜、TV東京「竹山先生」という番組のワンコーナーで、3匹のぶたが、子供たちの悩みや身の回りの言葉の由来、素朴な疑問等に、毎回オリジナルの歌にして応えるという2Dアニメーション「みんなのぶた」。今この時代の子供が、大人がリアルに為になる、元気になる、温かくなる、そんなものを作りたかった。

3匹のぶたはそれぞれギター担当のリストラ中年オヤジの1号、ボーカル担当の暗い過去を持つ主婦の2号、何も担当しないやる気のないニートな若者3号というとっても切ない境遇の3匹編成で、ユニット名は「ブブー・スリー」。イラストレーションはもう10年来のどつきあい、いやお付き合いの寄藤文平くん。ほのぼのしたとてもステキなぶたを描いてくれました。

まず最初に、テーマを決めたボクが作詞&作曲し、そのデモを聞きながら寄藤くんと企画コンテにまとめ、キーになるカットのイラストを彼が描きおこして、残りのカットをアニメーターが全て手描きで繋いで、最後にナレーション録音&MA。1話約2分のアニメーションを全16曲&16話制作した。

毎回、超過密スケジュールで進行するのに、時代に逆行する超アナログ手法。みんな大変だったけど、おかげで想い出深い仕事になりました。そのうち7話では「ハルカリ」さん、10話で「平川地1丁目」さん、12話で「ソニン」さんが、ブブー・スリーと夢のコラボを実現、それぞれ「ゲストぶた」として登場し歌ってくれました。(ひょっとしたらDVD発売するかもしれませんよ)

広告で、音楽で、コンテンツで(どれもつまりコピーで)、
とにかく表現で、世の中に何かプラスのエネルギーが放てると信じたい。
なるべくそうなるように。暗いニュースに負けないで。

※今週、「安倍首相の辞任」という情けないビッグニュースにもめげず、時事ネタなしで「自分仕事昔話」に終始させてもらいました。読んでくれた方、ありがとうございました。
さて、来週からは入社も、TCC新人賞も同期、戦友!?の西田新吾です。彼は、ほんとうに、なにか、もう、すんごい男です。

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