世界を動かした、伝説のスピーチ
白土謙二
セヴァン・カリス・スズキ Severn Cullis Suzuki
という女性の名前を聞いたことがありますか。
彼女は、1992年6月11日に、
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた
国連の地球環境サミットの政策会議の場で、
居並ぶ世界の首脳や官僚たちを前に、
カナダのECO(子供たちによる環境運動グループ)の代表として
わずか6分間のスピーチを行いました。
当時12歳であった彼女の、
自分たち子供、あらゆる生き物、そして未来という視点から
大人たちに向けて発せられた、
「 どうやって直すのか
わからないものを、
こわしつづけるのは
もうやめてください。 」
という真摯なメッセージは、
日常の業務に慣れきってしまった、
政治や行政のプロフェショナルたちの心に、
何のために集まり、誰のために議論しようとしていたのか、
そして、今すぐ、どんな行動をしなければならないのか
についての、熱い志を呼び起こしました。
そして、その映像は、瞬く間に、世界を駆け巡りました。
その内容は、活字ならば
『あなたが世界を変える日』セヴァン・カリス・スズキ著
ナマケモノ倶楽部編・訳 学陽書房・刊で、読むことができます。
映像ならば、
ナマケモノ倶楽部のホームページで購入できる
DVD『セヴァン・スズキ92伝説のスピーチ』で、見ることができます。
恥ずかしながら、先週
私は、その伝説のスピーチのDVDを初めて見る機会があり、
改めて、コトバの力とそれを発する人間の信念について考えさせられました。
ついでながら、
この地球の未来の環境を左右する重要会議に、
日本の首相だけが、国内事情を理由に欠席しました。
この頃から、日本の政治の劣化は、一層加速していたようです。
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