くりかえし
くりかえし
という言葉が最近気になります。
初めてこの言葉に会ったのは
小学生の頃に買ってもらったCDの歌詞カード。
最近の歌詞カードではあまり見かけません。
サビのくりかえし部分もちゃんと
表記するようになっているみたいです。
今、新しい本を読むよりも
中学とか高校の頃に読んだ本を
くりかえし読み直すほうが面白い。
本当に自分はこの本を
読んだことがあるのだろうか?
と疑問に思うくらい発見に満ちています。
この前「こころ」を読みかえしたとき
先生は無職だということに
初めて気づいて驚愕しました。
先生は先生だと、つい思い込んでいたのです。
残念なことに
僕たちが生きている資本主義の世の中は
くりかえしを良しとしません。
みんなが同じものを
何度も味わっていたらお金が動かないから。
だけど人間は何だってくりかえしてきました。
ニートのような働かない若者は
漱石の時代にもいたし、
最近の若い者は…と愚痴る古い者は
江戸時代にもいた。
くりかえし聴くと魅力がわかる歌。
くりかえし食べるとおいしく感じる味。
くりかえし行くと好きになる場所。
一度だけの体験で
何かを判断するのはさびしいです。
誰かと映画の話をするときは
好きな映画は何?と聞くよりも
人生でいちばんくりかえし観た映画は何?
と聞いてみてください。
そのほうがその人の嗜好がわかります。ホントです。
好きな映画を聞くとカッコつける人多いんで。
ちなみに僕は
洋画は「ビッグ・リボウスキ」
邦画では「ナビィの恋」
どちらも上映中に3回ずつ、
DVDでは数え切れないほど見ています。