桜と筍
村田徹
桜と筍
花見をする前に筍を食べた。
確かに3月の頃から若竹煮を出している店が多い。
旬に詳しいわけではないけれど、ちょっと早過ぎはしないか。
これも温暖化の影響?
竹篇に旬と書いて、「筍」。
調べていたら「筍前線」という言葉を見つけた。
桜前線が通った後、1週間から10日で、日本に「筍前線」が訪れる。
鹿児島から始まり、熊本・福岡・徳島・岡山・
京都・静岡・千葉・茨城を通過し、石川県で終わる。
「筍前線」。桜前線に負けず劣らず、
季節を感じる良い言葉だと思った。
南から北へ、竹林の土の中から筍がムクムクと顔を出し始め、
日本列島を縦断していく様が思い浮かぶ。
「前線」は気象状況に使う言葉であるが、
調べて見るといろいろな前線がある。
秋刀魚前線、鰹前線、松茸前線、田植え前線、
鮎の遡上前線、ウグイス初鳴き前線、
変わった所では、冷やし中華前線、、、、、
誰が何時から使い始めたのか、その出自は分からないけれど、
南北に長い日本の季節の移ろいを、
いろいろなものを通して見つめている人がいることが
うれしく感じた。
お花見も今週一杯。
皆さん、良いお花見を。
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