リレーコラムについて

桜とカメラ

村田徹

桜とカメラ

井の頭公園の近くに住んでいるので、
桜の季節は朝、公園の中を通って会社に向かう。
そうすると、立派なデジタル一眼レフを下げた人たちと次々とすれ違う。
その数、年々増えてきているような気がする。

今日、仕事の空き時間に千鳥ヶ淵に行ってみた。
そこにも立派な三脚とカメラを抱えたたくさんの人たちが。
そのそばで、携帯で桜を撮っているさらに多くの若い人たち。
昼の千鳥ヶ淵も、「お花見ポイント」というよりも
「桜撮影会場」になっていた。

こうした本格的なアマチュアカメラマン、
年配の人が多いと思いきや、最近は若い人もかなり見かける。
桜とカメラは、年齢性別を超えた日本人の二大フェィバリッツ。
儚く消えていくものに、時代を超えて日本人は弱いのですね。

「散る桜 残る桜も 散る桜」良寛
今年覚えた一句です。

桜が散って花びらが水面を流れている状態を「花筏(はないかだ)」と言う。
今年覚えた言葉です。

今年の桜も見納め。
週末、花吹雪と花筏のお花見をお楽しみください。

一週間、拙文にお付き合いいただきありがとうございます。
来週は博報堂の土井隆史さんにバトンを渡します。
土井さん、よろしくお願いします。

NO
年月日
名前
5719 2024.07.12 吉兼啓介 短くても大丈夫
5718 2024.07.11 吉兼啓介 オールド・シネマ・パラダイス
5717 2024.07.10 吉兼啓介 チーウン・タイシー
5716 2024.07.09 吉兼啓介 吉兼睦子は静かに暮らしたい
5715 2024.07.08 吉兼啓介 いや、キャビンだよ!
  • 年  月から   年  月まで