昔の話<後編>
味をしめた僕は、
来る日も来る日もPOPを作りつづけました。
そしてある日、気づいたんです。
「俺、店の経営やフランチャイズビジネスよりも
こっちのほうが好きかも」と。
そこからは早かったですね。
上司に退職届を提出し、埼玉の実家に戻ると
すぐにコピーライター養成講座に通いはじめました。
思い込みが激しかったというか、世の中を知らなかったというか。
30歳の僕が言うのも何ですけど、若さってすばらしい!
講座修了後、運よくクリエイターズグループMaCという
プロダクションで働かせてもらえることになったんですが、
入社面接の最後、当時の社長が言ってくれた言葉を
今でも覚えています。
「コンビニの店長をやっていたという経験が、
これからコピーライターになるあなたにとって
何より役に立つでしょう」
ちょっと泣きそうになりました。
売場のPOPしか作ったことがないコンビニ店長が、
コピーライターとしてやっていけるのか
不安で不安でしかたなかった僕にとって、
あの言葉以上に心強いものはありませんでした。
そして今でも、心の支えになっています。
消費者といちばん近い場所にいたあの時間があったから、
今の僕があるのだと思うし、たぶんこれからも書くコピーにも
少なからず影響を与えていくのだと思います。
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