なんとはなしに(4)
小池麻美子
まったくもって、そうは見られないのだが
運動神経はいい方だ。
高校3年生の夏まで
バスケットボールをやっていた。
夢中になっていたワケはたくさんある。
キュッキュッと、鳴る足音。
シュートが決まる、シュッという感覚。
体育館が壊れそうなほどの、熱気。
チームが一丸となって勝つことを夢見る、あの瞬間。
もう、バスケは10年以上していない。
でも、根本的なところでは
私はずっとスポーツマンだったし、いまも、
この先もずっとそうだろう。
最近になって、そのことに気づいた。
スポーツマンというのは、
わき目もふらず、一心不乱に
己の精神や肉体を高めていくものなのだ。
往々にして。
困ったことに、広告においては
これが時々、邪魔モノになるのだけれど。
まじめ一直線よりも、息ぬきをしたときに
いいアイディアやコピーが生まれちゃったりするんだもの。
一心不乱と息ぬきのベストタイミングは、むずかしい。
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