ケンチクが好き
こんにちは。今日も、お世話になります。
細川直哉です。
今日のお題は、
ケンチクが好き。
昨日、「外が好き」って話を書いたのですが。
もともとボクは建築家を目指していたんですね。
ところで。
建築出身者が広告代理店に入るために、面接官に効く「殺し文句」
というのがありまして。
それは、
「建築と広告は同じである」
って一言なんです。
建築も広告も、
1. クライアントのお金で自己表現する
2. そのためにクライアントに自分のアイデアを通す交渉力が必要
3. ひとつのアイデアが諸条件でどんどんふくらんでいき、最終的にまた
ひとつの解決策に集約する、という菱形のプロセスがまったく同じ
この1.2.3を大学で4年間も練習してきた自分ほど、
広告代理店向きな人間はいない、って言うわけです。
(学生さん。これ、面接で使えます。ほんとに笑)
で最近、OOHを中心に消費者参加型の広告ばかり
作るようになって思うことは、
「ああ、オレひさしぶりにケンチクしてるなあ」
なんですね。
人が集まり散じる時点で、建築も「コミュニケーション装置」。
自分がそこに置いた「装置」によってどんなコミュニケーションが沸き起こるか
実験するOOHって極めて建築的だなあと。
CMで一方的にメッセージや情報を「ターゲット」にぶつけていく
広告手法に比べると、消費者を「パートナー」として装置に参加させ
コミュニケーションが発生することでキャンペーンが初めて完成する。
作って終わり、じゃない。
作ったとこから、始まる。
だから、世の中に送り出したあともドキドキするんですね。
ボクは一級建築士でもあるんですが、
「○級広告士」
って資格があったら、いまボクは何級なんだろうなあ・・・笑
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