リレーコラムについて

空手話 その4

篠原直樹

そんなこんなで、今も空手を続けています。打撲、捻挫はほぼ毎週です。週末に稽古
に行くことが多いので、月曜日などは、普通に歩いていないことも多く…。打ち合わ
せをしていても「また、空手…?」と失笑されてます。上司、部下関係なく(笑)。

3年前には、大会中に骨折もしました。まさか折れていないだろうと思ってそのまま
試合を続行してたんですが(←かなりバカ)、どうにも痛くて…。病院に行ってみた
ら見事に折れてました(苦笑)。その年は、運よくTCC賞を頂きましたが、年鑑には
骨折状態で写真に納まってます。指定衣装の羽織姿の上に三角巾だったので、ま
わりから「あれは、ネタ?」と誤解さたんですが、正真正銘の“複雑骨折&全治2ヶ
月&パソコン打てません”でした(笑)。

そして、ついに今年、全国大会で優勝!!

先月、毎年行われる全国大会があって、サラリーマンの組手の部で何と優勝しちゃい
ました。自分でもビックリ。右足を怪我していたので蹴りが出せず、ほとんど突きだ
けというかなり渋い組手だったんですが…。カウンターが極まりまくりました。息子
もかなり健闘して、小学生の型の部で準優勝しました。

でも、帰りの車の中で、息子は不満タラタラでした。父親が優勝で、自分が準優勝だ
ったことにかなり不満だったようです。

「いいじゃん、準優勝なんだから。立派だよ。」
「でも、お父さんの方がトロフィー大きいじゃんっ!!(怒)」

そこには、空手を始めたばかりの頃、僕がボロ負けた組手試合がショックで大泣きし
た幼い息子の姿はなく、明らかに自分をライバル視している負けず嫌いな息子の姿
でした。自分を心配して大粒の涙を流してくれたあの頃が懐かしい…。本音を言うと
ちょっと寂しかった。

先日、その話を社内の某営業に話したら
「篠原さん、そりゃ違いますよ。だって、組手の試合を見て泣かなくなったんでしょ?
自分が優勝できなくて悔しがったんでしょ?息子さん、精神的に成長したってことじゃ
ないですか。喜ばなくっちゃ!!」

なるほどな。そりゃそうだ。キミの言う通りだよ。

妙に納得した僕でした。
というわけで、今日もさっさと会議を終わらして、帰りに道場行こっ(喜)。

広告の話が一つもない、かなり個人的なコラムでした。スミマセン。
来週は、今年新人賞を獲った、どこか姐御な雰囲気も漂う星野奈美さんです。

コラム終わりです。押忍っ。

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