リレーコラムについて

飴ちゃんとお芋さん

磯部康人

ぼくは昨年の春、
東京から関西に転勤してきました。

早いもので一年半がたちましたが、
その中で、関西ならではの生活習慣や言葉の使い方に
たくさん出会いました。

飴を「飴ちゃん」、芋を「お芋さん」と呼ぶのも
そのひとつです。

スーパーやレストランのレジには、よく飴が積んであり、
タダでもらうことができます。
そのこと自体もちょっと驚きだったのですが、
店員さんは「飴ちゃん、どうぞ」と、
飴を「ちゃんづけ」で呼ぶのです。

その理由はわかりませんが、
「飴ちゃん、どうぞ」と言われると、
何でもない飴がかわいく思え、
うれしさが増すから不思議なものです。

芋も、なぜか「お芋さん」です。
「さん」という敬称がつくことによって、
「たしかに芋は、日本人をながく支えてきた野菜だし、
栄養もたっぷりでエライよな」などと、
芋の偉大さを再認識してしまったりします。

きょうはこのあと、
コピーの修正や、競合プレの企画をしなければなりません。
でも、「直し」や「競合」などという、
ぞんざいな呼び方はやめようと思います。

「修正ちゃん」。「競合ちゃん」。
お、なんか楽しく思えてきたぞ。

NO
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