つんく。
「どうしてコピーライターになったのですか?」
会社に入って5年目ともなると、
こういう質問をされることが多くなってきます。
うーん・・・、あたしは悩みます。
じつをいうと、コピーライターという職業を意識したのは、
入社後のことだったからです。
会社に入ってみて、ここで生きていくにはコピーライターしかない、
そう思ったのが本当のところなのです。
じゃあどうしてコピーライターしかない、そう思ったのか。
それを説明するには、自分の過去を振り返っていくしかありません。
そこで思い出したのが、“つんく”です。
そう、バイバイありがとうさようなら、のつんくです。
当時中学生だったあたしは、つんくが大好きでした。
友だちにも、親にも、駄菓子屋のオヤジにまで、趣味悪い・眉毛細い・上沼恵美子、
と散々な言われようでしたが、もちろんそんなことは分かってました。
かっこ悪くて、ださくて。でも、そこがかわいく思えて仕方なかったのです。
いま考えると、なんて複雑な性癖をもった女子中学生だったのだろう、と思いますが。
で、少女は、彼に会えるためにはどうすれば良いのかを考えるわけです。
つんくはキャバクラが大好きだから、キャバクラ嬢という道もあるかもしれない。
でも、ファーストフードのバイトだけで客と喧嘩をしてしまう性格なので、
キャバクラ嬢は無理だとあきらめました。
そこで出てきた答えが、「そうだ東京、行こう。」でした。(名コピーを、すみません先輩。)
で、地元鹿児島から東京に行くために、東京の大学を選ぼう、
そしてマスコミの世界に入ろう、と夢を膨らませたのです。
まあ時が経つに連れて、少女は、無事につんくから目を覚ますのですが、
あの頃抱いた東京への夢は、いろいろとカタチを変えつつも、
複雑な性癖を持った少女を2010年3月10日のあたしへと導いてくれました。
結局、コピーライターになるにも、キャバクラ嬢になるにも、何になるにも
初期衝動って大切なんだなぁと思うのです。
「どうしてコピーライターになったのですか?」
「初期衝動に、導かれて。」
そんな台詞を吐いたとしても
許してもらえるような
コピーライターになりたいです。
☆
本当は、記念すべき第二回目のコラムでは
「横浜F・マリノスがなぜ最近タイトルを獲れないか」について
言い訳をたれ流そうかと思ったのですが、辛くなるのでやめました。
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