脱・断捨離
モノが捨てられません。
そんな私が気になって買ってみた
「断捨離のすすめ」という本。
モノにこだわることをやめて、
今の自分に必要なものだけを
残し、あとは捨てる、という新しい生き方のすすめ、らしい。
日頃から、私に片づけを促す夫に見つかると
めんどくさいので 隠しておいた。
昨日、読もうと思ったら、
そふぁりひょんの変身してしまい
出したままになっていたのを見つかった。
「お(ハートマークぐらいの勢い)
これ、いいと思ってたんだ。
買ったんだー。」
いや、だからと言って
捨てるって決めたわけじゃないんだけど。
本当にこのコラムを依頼される3日前。
机まわりを整理し
いらないものは捨てようとしたら、
宝物、発見。
新入社員の時から、何年か使っていた大事なものファイル。
その中に、「TCC新人賞受賞、おめでとう」
と届いた手紙とファックスがあった。
一通は、当時ポカリスエットのお仕事をご一緒させていただいていた
関谷宗介監督から。それは、便せんに青い万年筆で、
何度となく感動した演出コンテの、あの字で
おめでとう、と書かれている。
もう一通は、ファックス。
大好きな中山佐知子さんからの筆ペンで書かれたメッセージ。
どきどきした。
デジタル技術があったから、私はジュリーと恋に落ちた。
でも、デジタルでは、残せない手触りがあって
三つ折りにされた手紙を開く感触、とか。
印画紙の不安になるような薄さ、とか。
何気なく、開いたファイルから、そんな宝物が
こぼれおちる喜び、とか。
それらのものは、今の自分には、
必要のないものかもしれないけれど、
未来の自分には絶対必要なものだと思う。
今の自分のおごりや、ちょっと年数を経てきたから
うまれちゃった慣れや、思いこみを
わーーーーっと、引き戻してくれる。
忘れてはいけない気持ちを、取り戻させてくれる。
捨てないで、よかった。
ああ、しばらく、まだ
私はモノにこだわる私です。ごめんなさい。
今日仕事の依頼で、若手ホープのコピーライターに電話をしたら
リレーコラムですか!?とちょっと警戒されました。
読んでくれていたのね、岩田くん。
久しぶりに
ビルドに行った後藤由里子さんの言葉が聞きたいのです。
一緒にやっていた桐島かれんさんのツムラの仕事は
残念ながら終ってしまったのですが。
プレゼンをしたら、理想の形で案が通り、
ものすごく気持ちのいい仕事でした。
そのとき、後藤さんが書いたコピーが大好きです。
「オンナは強い。だけど、オンナのカラダは強くない」
もちろん、
「ジングルベルを鳴らすのは、帰ってくるあなたです」
も好きなのですが。
女の子から、オンナへ。
そんなうまい時間の積み重ねを感じてしまいます。
では、後藤さん、よろしくお願いします。