リレーコラムについて

ふがいないや。

林潤一郎

こんばんは。
ふがいない林です。
お世辞にも男らしくなく、当然、
マッチョな奴ではありません。

”男らしさってどんなことだろう?”
あのMr.Childrenさんですら、
わからなくなってしまった永遠の課題。
Overはいまでも僕の十八番です。

強いだけが男らしさだとは思わないし、
とはいえ女々しくてもよろしくない。
(女の人の悪口じゃないですよ)
とまぁ、気にしているフリをしていますが、
まーったく気にしていません。

僕は同級生や後輩よりも
先輩にかわいがってもらうことが多いのですが、
いつだって「お前はガーリーだなぁ」
とディスられているんだかほめられているんだか
(ぜったいほめてないですね)
たっぷりいじっていただいています。

はじめのうちはそんなことないやい!
とプンプンしたり、無駄にがんばったりしましたが、
そもそも団地育ちで仲のいい友達がだいたい女の子だった僕は、
小さな頃からおままごとのお父さん役で育った生粋のガーリー。
昆虫なんか触れないですし、近くに寄るだけでもバンプオブチキン(鳥肌)。
お化け屋敷では2歳年下の弟を置いて逃げ出したようなチキン。
成長するにつれて女の子に相談されることが多くなっていきました。
話を聞くのが得意なんです僕。うんうん、そーだねーって。

えーっと・・・。
話が訳の分からない方向に進んでいますので、
舵を切りたいと思います。えーい。

つまり、周りの人からふがいないと思われていることでも、
視点を変えれば立派な武器になるのではないかということです。
ふがいなくてガーリーな僕は僕なりに、
かわいがってくれるたくさんの先輩に囲まれていますし、
弱い立場にある人のための広告や文章を書くことがとっても得意です。
得意というよりは自分のためにやっているような気がするので、
なんだかうまくいくといった方がしっくりくるかもしれません。

視点や切り口を変えてみる。
コピーライティングでもプランニングでも、
すっごく重視されることですよね。
仕事のときはできるのに、自分のためには使えない人が多い。
(僕も偉そうにいっているわりに自分をいじめすぎて倒れたりします 涙)
それでは自分がかわいそうです。かわいがらないと、反抗されます。
心も体も言うことを聞いてくれなくなります。切実です。

だから、ふがいないことも武器に。

最後に。

ふがいないことはいいことだ、
と思う理由をもうひとつ。

それは、ふがいないを意識している人は、
常に上昇志向を持っているからです。

ふがいないと思うことと、
俺は(私は)駄目なんだと思うことには、
雲泥の差があるんです。

ふがいない、というのは高い目標を持っている人が、
現時点で達成できない悔しさを込めて言う言葉。
駄目なんだ、というのはそこそこでいいと思っている人が、
現時点で達成できない諦めを込めて言う言葉。

ぜんぜん違うと、僕は思っています。

ふがいないなぁ。
もっとすんごい企画がしたい。
ふがいないなぁ。
もっとすんごいメッセージで心を掴みたい。
ふがいないなぁ。
今夜も世界のどこかに、自分より1案多く出してる奴がいるのに。

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